ポストエディット座談会
皆さんこんにちは。
先日弊社主催で「第2回ポストエディット勉強会」を開催しました。
勉強会は講師の方をお迎えした講義形式ではなく、実際にポストエディットの作業経験のあるフリーランス翻訳者様3名をお迎えして、それぞれのご意見を共有して頂く「座談会」形式で実施しました。
今週から数回に分けて、座談会の内容を紹介させていただきます。
「ポストエディット」とは?
翻訳業界にかかわりのない方は、「ポストエディット」という言葉を聞いたことがないかもしれません。ポストエディットは、機械翻訳と手翻訳を組み合せた翻訳技法のことを指します。訳文をゼロから生み出すのではなく、機械翻訳の訳文を人間が確認・修正し、訳文を完成させます。人手翻訳よりもより短納期・低価格で訳文を提供できるというメリットがある一方、直訳調になりやすいというデメリットもあります。
ここ数年で機械翻訳の精度が向上したことから、ポストエディットのニーズが非常に高まっています。しかし、機械翻訳を修正しすぎてしまうと、一から手翻訳した場合と同等の時間や労力を使うことになります。この「どこまで修正するか?」は、多くのポストエディターさんが抱える悩みだと思います。今回のポストエディット座談会は、ポストエディターさんが抱える悩みや疑問の解決の糸口を探すことを目的に開催しました。
座談会では、翻訳・ポストエディットともに実務経験のある3名の翻訳者をゲストにむかえ、お話しいただきました。座談会のトピック、ゲストの皆さまの簡単なプロフィールをご紹介します。
<トピック>
- 翻訳とポストエディットの違い
- ポストエディット作業のポイント
- ポストエディット作業で苦労する点
- サンプル文のポストエディット・解説Q&A
<ゲストプロフィール>
Aさん:
フリーランス翻訳者歴:12年
ポストエディット経験歴:約1年
専門分野:医療・医薬 (和訳・英訳)
Bさん:
フリーランス翻訳者歴:7年
ポストエディット経験歴:1年
専門分野:法務・契約、企業経理(英訳、和訳)
Cさん:
フリーランス翻訳者歴:3年
ポストエディット経験歴:3年
専門分野:会計・監査・税務関連 (和訳)
今回は座談会の概要をお話しさせていただいたきました。次回は、1つ目のトピック「翻訳とポストエディットの違い」についてご紹介します。