【保存版】翻訳依頼にかかる費用相場と流れをステップ別に詳しく解説
目次
①翻訳依頼の費用を決める3つの要素
②翻訳依頼の例
③種別文字単価
④翻訳会社の特徴
⑤クラウドソーシングの特徴
⑥各サービスに依頼するべき人の特徴
⑦翻訳依頼の流れ
⑧背景情報とは
⑨見積時の確認事項
⑩納品時確認事項
⑪校正作業
⑫参考:ISOについて
⑬ヒアリング内容
⑭AI翻訳+ポストエディットの流れ
⑮通常翻訳とAI翻訳+ポストエディットの違い
「翻訳依頼にかかる費用はどれくらい?」
「翻訳料金に大きな幅がある理由は?」
「翻訳会社を選ぶ際に、料金以外でどんなところを見ればいいの?」
翻訳依頼に興味がある方で、このような悩みや疑問を抱えている方はいませんか?
結論から申し上げると、翻訳依頼にかかる費用相場は日本語→英語1文字20〜30円、英語→日本語1ワード26〜35円です。
このように料金にかなり幅があるのは、翻訳依頼するための費用は下記の3つの要素で変わり、これらの要素は案件ごとに大きく異なるからです。
この記事では、翻訳依頼にかかる費用や、翻訳会社に翻訳を依頼する流れ、良い翻訳会社の選び方などについて詳しく解説します。
読み終わる頃には、翻訳依頼の全体像が具体的にイメージできるようになっているでしょう。
翻訳の依頼に興味がある方は必読です!
翻訳依頼にかかる費用相場は1文字20〜30円、1ワード26〜35円
翻訳依頼にかかる費用相場は下記の通りで、かなり幅があります。
翻訳分野別にかかる費用の目安は、下記の表を参考にしてください。
(表示している価格は税別です。)
出典:一般社団法人 日本翻訳連盟「翻訳料金(クライアント企業の翻訳発注価格)の目安」
このように料金に大きな幅があるのは、翻訳を依頼するための費用は下記の3つの要素で変わり、これらの要素は案件ごとに大きく異なるからです。
また、同じ翻訳であっても翻訳会社によって費用が異なります。
それは、単語単位やページ単位で料金を設定している翻訳会社もあれば、文書単位あるいは翻訳にかかった時間で料金を設定している翻訳会社もあるからです。
問い合わせや見積もりの依頼については無料であるケースがほとんどであるため、翻訳を依頼する際には複数の翻訳会社に見積もりを取ることをおすすめします。
翻訳依頼の費用を決める3つの要素
翻訳依頼の費用を決める要素は3つあり、下記の通りです。
ここでは、それぞれの要素について詳しく解説します。
原稿のボリューム
前章でも紹介しましたが、ほとんどの翻訳会社で原稿のボリューム、つまり単語数(英語→日本語)や文字数(日本語→英語)に基づいて料金を計算することが一般的です。
そのため、原稿の文字数やボリュームが多くなるほど、依頼にかかる費用も高くなります。
しかし、中には最低料金が固定で設定されていることがあり、短い文書であっても数万円程度かかる可能性があるため、翻訳会社を選ぶ際には最低料金の有無とその金額についても事前に確認しておきましょう。
翻訳の質・専門性・難易度
翻訳の質・専門性・難易度も翻訳依頼の料金を決める要素の1つです。
観光や日常会話など一般的な内容の文書については、対応可能な翻訳社が多いため料金は比較的低いですが、法律や医療など高い専門性が求められる原稿については、専門知識を持った限られた翻訳者が対応することになるため、依頼にかかる料金が割高になる傾向があります。
また、翻訳の質を担保するために翻訳言語のネイティブスピーカーにチェックをしてもらうこともできますが、別途料金がかかることが一般的です。
納期
納期も翻訳依頼費用を左右します。
それは、納期が短くなるほど翻訳者に負担をかけたり、並行して請け負った他の翻訳業務よりも優先して取り組んでもらったりするからです。
短納期の依頼にはオプション料金が設定されており、料金が高くなります。
翻訳を依頼する方法
翻訳を依頼する方法は主に2つあり、下記の通りです。
●翻訳会社
●クラウドソーシングサービス
それぞれのメリットとデメリットは、下記の表を参考にしてください。
これらのメリットとデメリットを踏まえると、各サービスに向いている人の特徴は下記の通りです。
どちらのサービスが自社に向いているのか判断する際に参考にしてください。
【ステップ別】翻訳会社に翻訳を依頼する流れ
翻訳会社に翻訳を依頼する際には、下記の5つのステップを踏むことが一般的です。
ここでは、それぞれのステップについて詳しく解説します。
これを読めば、翻訳会社への依頼の全体像が具体的にイメージできるとともに、自社でやるべきことや準備することが明確になるでしょう。
翻訳会社への依頼を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
STEP1: 原稿と資料(背景情報)を用意する
まずは、依頼する翻訳の原稿と資料を用意します。
資料とは、下記のようなもののことです。
STEP2: 見積もりを依頼する
次に、翻訳会社に見積もりを依頼しましょう。STEP1で紹介した原稿や資料を翻訳会社に提出して見積もりを依頼します。場合によっては自社の機密情報を開示することになるので、事前に秘密保持契約書(NDA)を翻訳会社と締結しましょう。
前章でも紹介しましたが、翻訳会社によってかかる費用が大きく異なります。
そのため複数社に見積もりを請求することがおすすめです。
また、見積もりを取って費用をチェックすると同時に、下記の点についても翻訳会社に確認を取りましょう。
「価格」だけで翻訳会社を決めるのは得策ではありません。
それは、価格と翻訳のクオリティはある程度比例関係があるからです。
社内用の文章で翻訳の質が重視されない場合は問題がないかもしれませんが、消費者や取引先に読まれる文章であれば、予算を確保して質も重視すべきでしょう。
翻訳の質も重視する場合は、各翻訳会社に上記で紹介した点を確認しながら比較検討してください。
STEP3: 翻訳を依頼する
複数の翻訳会社に見積もりを取って比較検討し、どの翻訳会社に依頼するか決定しましょう。
依頼先が決定したら、翻訳会社に正式発注の旨を伝えて、作業を進めてもらいましょう。その際に、詳細な指示書を作成することもおすすめです。
理想とする成果物にさらに近づけるでしょう。
STEP4: 納品物を受け取って確認する
納品物を受け取って、下記の点について確認しましょう。
翻訳会社でもこれらのチェックは行われていることが一般的ですが、自社がイメージした通りの仕上がりになっているとは限りません。
必ずチェックしてください。
納品物をチェックして問題がなければ、ここで納品完了となり翻訳料金の支払いをします。
もし、ミスや修正してもらいたいことが見つかった場合は、次のステップ「修正を依頼する」に移ってください。
(必要な場合)STEP5: 修正を依頼する
翻訳にミスが見つかったり、指示したマニュアル通りに翻訳されていなかったりする場合は、翻訳会社にその理由を伝えて修正を依頼しましょう。
しかし、翻訳会社によっては修正依頼に別途費用がかかったり、修正回数に制限を設けていたりするケースがあるため注意してください。
良い翻訳会社を選ぶためにチェックすべきポイント
翻訳会社の数は多く、複数の会社を選んで見積書を請求したくても簡単に選べないと悩む方も多いです。
そこで、良い翻訳会社を選ぶためにチェックすべきポイントを紹介します。
下記の3つをチェックし、条件を満たしていれば見積書を請求しましょう。
●校正やチェック体制
●ヒアリングの有無
●実績や専門分野
ここでは、それぞれのチェックすべき項目について詳しく解説します。
校正やチェック体制
翻訳の品質管理は非常に重要です。
良い翻訳会社は外部の翻訳者に下請けに出した場合であっても、クライアントに成果物をそのまま納品するのではなく、下記のように丁寧に校正を行います。
なかには、外国語のネイティブや、翻訳文の分野に精通する専門家に不自然な表現や内容になっていないか確認してもらうダブルチェック体制を整えている翻訳会社もあります。
ダブルチェック体制がある翻訳会社は人件費がかかってしまう分、翻訳料金も上がってしまいますが、翻訳の品質も向上するため安心です。
ヒアリングの有無
担当コーディネーターが案件を細かくヒアリングし、詳細を確認してくれる翻訳会社を選びましょう。
それは、ヒアリングを丁寧に行うほど、理想とする成果物を納品してもらえる可能性が高まるからです。
下記のような内容についてヒアリングを行う翻訳会社は信頼できます。
実績や専門分野
日本国内の翻訳会社は数千社程度あると言われていますが、それぞれの会社で言語や分野に特化して他社と差別化を図っています。
たとえば、医療・医薬関連文書、医学論文、工業特許専門であったり、英語と中国語のみ対応したりといった具合です。
そのため、翻訳を依頼する際にはその会社が翻訳してもらいたい言語や内容を得意としているのか、その分野や言語における実績や経験が豊富であるのか確認することが大切です。
依頼する翻訳物の分野や言語を得意とする翻訳会社を選ぶことで、より高品質な翻訳を期待できるでしょう。
テンナイン・コミュニケーションへの翻訳のお問い合わせはこちら
翻訳依頼に関するFAQ
最後に、翻訳依頼に関するよくある質問とその回答をご紹介します。
Q. 専門的な内容や言語の翻訳を依頼できるの?
医療や金融など専門的な内容や、マイナーな言語の翻訳を依頼したい場合は、翻訳会社に依頼しましょう。
しかし、翻訳会社によっては翻訳の難易度や言語によって料金が高くなったり、オプションとして別料金がかかったりするケースもあるため、依頼する前に複数の翻訳会社に見積もりを取って比較検討することが大切です。
Q. 大量の翻訳作業を依頼する場合のおすすめの方法は?
大量の翻訳作業を依頼する場合は、クラウドソーシングではなく翻訳会社に依頼することをおすすめします。
それは、クラウドソーシングの場合は「個人」で仕事を請け負うため、リソースに限りがあるからです。
その反面、翻訳会社であれば納期に合わせて複数の翻訳者でスピーディに対応できます。
気になるようであれば、無料トライアルを活用したり、最初は少量から依頼したりして、翻訳の質やスキルを見てから大量の翻訳業務を発注すると良いでしょう。
Q. コストを抑える方法は?
コストを抑えて翻訳を依頼する方法として、「クラウドソーシングサービス」の活用を紹介しましたが、AI翻訳+ポストエディットであればさらにコストを抑えて翻訳することが可能です。
【AI翻訳+ポストエディットとは?】
ポストエディットとは、Google翻訳やDeepLに代表されるようなAI翻訳で生成された訳文を翻訳者が確認し、必要に応じて修正する作業のことです。AI技術の発展に伴い、AI翻訳の精度も向上してきてはいますが、それでも最後は人の手で最終確認をする必要があります。
作業は次のようなステップで進行します。
ただし、ポストエディットの目的は、あくまで「誤訳・訳抜けがない、用語統一がされた納品可能レベルな品質に仕上げる」ことであり、「読みやすい翻訳文に仕上げること」ではありませんので、その点には注意が必要です。
【ポストエディットと通常翻訳の違い】
AI翻訳を利用する際には、「無料版を使用するとデータを搾取されてしまう」という点に注意しなければなりません。翻訳会社では有料版を契約しているためデータを搾取されることはなく、ポストエディットを担当してくれる翻訳者の手配を行ってくれますので、情報セキュリティーの観点からみても、個人でAI翻訳を利用するのではなく、翻訳会社に依頼することをおすすめします。
【まとめ】
コストを最小限に抑えて翻訳をしたい人は、これらの特徴や向き・不向きを頭に入れた上でAI翻訳+ポストエディットの依頼を検討してみてください。
まとめ:翻訳の依頼はテンナイン・コミュニケーションがおすすめ!
この記事では、翻訳依頼にかかる費用の目安や、翻訳依頼にかかる費用を決める3つの要素について解説しました。
翻訳にかかる費用の目安は、下記の通りです。
このように費用相場に大きな幅があるのは、以下の3つの要素が案件ごとに異なるからです。
翻訳会社によって料金が大きく異なるため、必ず見積もりを取りましょう。
また、翻訳会社を選ぶ際には、「料金」だけでなく下記の点もチェックしながら選ぶことで良い翻訳会社に巡り会える可能性が高まります。
●校正やチェック体制
●ヒアリングの有無
●実績や専門分野
翻訳の依頼に興味がある方は、テンナイン・コミュニケーションまでお問い合わせください。