第一回 コーヒーを美味しく入れましょう!
こんにちは!塾長のソーキンです。
今日から実践編と題して、毎回さまざまなテーマで英訳の解説指導を行っていきます。
第一回目の今日は、日常のリラックスタイムに愛飲している方も多い、「ドリップ式コーヒーの入れ方」を取り上げます。以下【日本語例文】はドリップバッグ
包装裏面に書かれている説明書きです。またその下には当塾生(読者の方です)が作成した英訳例を掲載します。この訳例を見ながら、今回の英訳の中で注意す
べきことや、上手な英訳のヒントなどを解説していきます。最後に、私の英訳例をご紹介します。
【日本語例文】
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【塾生英訳例】
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【解説】
*1 “Handles”というとどうも大きな取っ手を想像してしまいます。ここは原文の「フック」をそのまま使いましょう。 *2 「切り取り矢印」はちょっとやっかいですね。外国製商品には切ってほしいところに点線を引いて、小さいハサミの絵、または小さい文字で“Cut/tear here” と示すのが一般的です。原文に二回も「切り取り」が出てきますが、それを忠実に翻訳すると訳文が冗長でくどい感じがします。ですから、簡単に “Open the bag by cutting along the dotted line” としても、メッセージはちゃんと伝わると思います。 *3 “Pour” は「注ぐ」の訳としては正しいです。ただし、大雨が降っているときに使う “It’s pouring” という表現のように、いっぱいお湯を入れるというニュアンスになります。“Add” とすればお湯を加えるということを表すだけで、どしゃ降りのようなイメージを連想させません。 *4 “Ready to drink” は私もそのままお借りして使いたいぐらい素晴らしい表現です。 *5 この書き方だと原文の内容を淡々と訳していて、説得力に欠ける感じがします。消費者にもっと強い印象を与えるために、指示を出すような、または直接話しかけるような書き方にしたほうがいいのではないかと思います。例えば、“To enhance the flavor, pour a small amount of hot water….” といった感じです。下線部を比べてみてください。 *6 “Burned”は火でやけどをしたときに使います。熱湯でのやけどの場合は “scalded” という言葉があります。 *7 「生豆原産国」は簡潔に “produced in” あるいは “from” で良いと思います。 *8 ここは先に述べたような直訳を避けるべきところです。「枠外」という表現は日本製商品特有の表現で、そのまま英語にするとおかしくなります。また、 “written” は手書きのイメージがあります。“Printed” または “Shown” の方がふさわしいと思います。実際の例を挙げると、“Printed/shown on top/bottom/side of package” という風に表現します。ところが、スーパーで見てみるとほとんどの場合、“See” が使われていました。例えば、“See date (printed) on package” “See top/bottom/side of package” という表現です。もし実際にこの商品を海外に輸出する場合、外国でよく使われる書き方を真似したほうが間違いないと思います。 *9 日本語の説明では、よく「ください」を使ってとても丁寧に消費者にお願いしています。しかし、英語の場合は消費者に直接指示を出すよう命令形を使うのが普 通です。特に、保存方法についての注意書きの場合では “Please” はほぼ例外なく省略されます。スーパーに行けば分かりますが、「直射日光・高温・多湿」は英語ではお決まりの表現が既にあります。例えば、“Keep/ Store in a cool, dry place. Avoid direct sunlight” といった形です。そのまま使えるでしょう。 *10 ここも「枠外」が難しいですね。消費者に注意してほしいところに「!」のマークがついているので、簡単に “See above” でいいのではないかと思います。 |
【塾長英訳例】
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実践編では、次回のテーマ(日本語例文)を宿題としてお知らせします。次回の解説をご覧いただく前に、ぜひご自身で英訳にチャレンジしてみてくださいね。 また、塾生(読者のみなさんです!)からの英訳も募集しております。お送りいただいた英訳例の中から1つを次回レッスンで取り上げさせていただこうと思います。 4月22日(水)17時までに、ぜひみなさんの英訳を こちらまでご提出ください。 英訳の上達のコツは、まず「自分で訳してみること」から始まりますよ! |
【宿題】
アロマテラピーの楽しみ方
エッセンシャルオイルの香りを生活の中に上手に取り入れることで素敵な空間を演出したり、気分をリフレッシュしたり工夫次第でいろいろと楽しめるものです
“エッセンシャルオイル”(精油)とは〜
植物の花・葉・果皮・樹皮・根・種子・樹脂などから抽出した100%天然の素材で大変濃縮されているものです。
楽しみ方1.芳香浴:シンプルに香りを楽しむ
ティシュやハンカチに数滴たらしたり、アロマランプ、ディフューザーで香りを楽しむ
楽しみ方2.お風呂で楽しむ
精油をお風呂のお湯に原液で垂らすと表面に浮きやすく、お肌に直接ついてしまうこともあるので下記の使い方もおすすめです
*フローラム ニュートラルエッセンシャルバス
キャップ1杯に精油5滴を混ぜてお湯に入れるとお湯によくまざります。また重曹(約大さじ1杯)・植物油(約小さじ1杯)・ハチミツ(約大さじ1杯)・牛
乳(約カップ2分の1)などによくブレンドしてからお湯にいれる
楽しみ方3.マッサージに使用する
マッサージ用の植物油にエッセンシャルオイルを混ぜて使用します。濃度は1%からがおすすめですがお肌の敏感な方は濃度に気をつけてお使いください。
1%濃度の場合
マッサージ用植物油(キャリアオイル) 5ml+精油1滴 (0.05ml)
(例:ハンドマッサージ両手の場合 10ml+精油2滴)
■エッセンシャルオイルご使用上の注意点
1.原液をお肌に直接つけない
2.揮発性があるのでキャップは必ずしめる
3.引火性があるので火気のそばに置かない
4.精油ビンはかならず立てて置く
5.保存は直射日光のあたらない比較的温度の変化のないところがおすすめです
エッセンシャルオイルは植物から取り出されたときから品質は変化していっております。
開封されましたらできるだけ早いうちにお楽しみいただくのがおすすめです
ご使用の目安: 柑橘系の精油 開封後約半年
その他の精油 開封後約1年
*この期間内であっても色や香りに変化があれば使用は避けましょう