勉強方法の鮮度
こんにちは。そろそろ通訳学校のタームも終わり、次のタームまで一息ついている方や次の学校を探そうかなと思っている方もいるかもしれませんね。
この時期どう過ごしたらいいのかという質問を受けることがあります。聞かれた方によって答えは変わってくると思いますが、一般的には終わったタームを振り返り、今期行った勉強方法とその成果を検証してみるのがいいと思います。
普段の授業では宿題だけで手一杯という方が多いので、授業がないこの時期にどういう勉強を行い、どれくらい成果があったのかを見て、来期の学習計画に反映させることができればいいですよね。思うような成果が出なかったと感じるのであれば、その原因を特定し、対策を考える必要があります。例えば、以前音読について書いたところ、早速やってみましたというメールを頂きました。音読はいいと思いますが、試された方にとって良かったのかどうかを立ち止まって自分で評価する必要があります。音読の量や頻度はどうか?音読の教材は既知のものか?初見がいいのか?音読のターゲットスピードは適切だったか?いろいろな観点で評価できると思います。がむしゃらに量をこなすだけでも最初の頃であれば、効果はあります。ただある期間、量頼みの練習をしているとこれまで感じていたような”伸びている“という感覚が薄くなってきます。
英語の勉強と筋トレは似ていると以前お話しましたが、どちらも継続していかないといけないという点はみなさんも簡単にわかると思いますが、“刺激を変える”という点も似ていると思います。筋肉もどんなに大きな刺激でも、ずっと同じ刺激を与え続けると反応しなくなります。ですから筋トレで体を変えようとするなら、ウエイトや動作頻度を変えたり、インターバルを変えて運動密度を変えたり、同じエクササイズであったとしても筋肉にとっていつも新鮮な刺激を与えることが大切です。
英語の勉強も同じで、いい勉強方法だからって同じことをずっと続けていては慣れてしまい、脳を刺激しづらくなり、何となくルーティンで行っているマンネリ勉強になってしまいます。ですから区切りのいいところで今の勉強方法から得られる刺激の鮮度をチェックしてみてください。あまり頻繁に勉強方法を変えてしまうと、そのやり方がいいのか悪いのかの判断ができませんが、ずっと何も考えずにやり続けるというのもよくありません。3ヶ月または半年くらいのスパンで自分がメインでやっている練習方法の棚卸しをしてみてはいかがでしょうか?
新しい勉強方法を探すことも大切ですが、今行っている勉強方法にちょっとした変化を持たせるだけでも、全く新しい勉強方法のようないい刺激が得られます。時間のある時期に一度勉強方法の棚卸ししてみてください。その時に必ずそれぞれの練習方法の目的をしっかり意識しながら検証し、自分のやり方が本来の目的を達成するために適切なものだったのかも検討するようにしてください。意外な発見があると思いますよ。
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