INTERPRETATION

第32話 In Auckland

吉岡余真人

通訳者のための現場で役立つ同時通訳機材講座

通訳者の皆さま、お久しぶりです

秋の繁忙期、コンディションはいかがでしょうか。

第32話はオークランドの現場よりお伝えします。

海外案件で、同通機材を日本から海外に持ち出す場合があります。

その際に問題になるのは、電波法による使用規制です。

今回、日本の機材運用会社として、初となるケースを行いました。

その機材が2.4ギガ(パソコンで使用するWifiと同じ周波数)のデジウェーブという機材です。

特徴は

1. パソコンの通信で使用する2.4Gにて送信するため、海外での使用が可能

2. 混信がないように送信機と受信機は暗号化設定し、外部からの盗聴も不可能

3. 受信機の音声はステレオで出力され、非常にいい音です

以下が送信機です。

非常にコンパクトで、USBにて電源を送っていますので、電池切れの心配もありません。

受信機は単四電池で動きます。(約20時間使用)

電池残量、受信状態も表示されます。

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以下が受信機です。

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予備も含め、100台ほど、受信機を持ち込みました。

使用時間は単4のアルカリ電池で約20時間使用可能です。

海外は電池が高価ですので日本から持ち込みました。

これもコストに影響しますね!

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今回の通訳は、日本から児玉さん、オーストラリアから神代さん・中塚さんにご担当いただきました。

ありがとうございました。

お疲れ様でした。

(左より、児玉さん、神代さん、中塚さんです)

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今回の通訳ユニットはDISシステムを使用し、送受信機にデジウェーブを採用しました。

弊社ではこの機材を赤外線機材同様、次世代の機材として国内外の様々な現場で使用していきます。

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1968年創業の老舗

トニーズのリブロースも最高でした!

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実際に搭乗するニュージーランド航空B787-9とともに、テンナイン機材はテイクオフします。

ではまた!

今回もご覧いただき、ありがとうございました。

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記事を書いた人

吉岡余真人

東京オリンピック開催直前 1964年8月に東京葛飾金町にて産声を上げました。専門学校卒業後、稼業の理髪店を経営するが、オリンピックで開催される国際会議にあこがれ、1989年同時通訳機材会社に就職し、東京サミット、APEC大阪、ADB福岡会議の機材運営に携わる。長野オリンピックでは組織委員会にも在籍し、ローザンヌのIOC本部にも出張し、すべての会場の同時通訳機材運用を統括。第107回IOC総会、理事会、メインプレスセンター、選手村、IBC国際放送センタースポーツ調停裁判所、医事委員会などの同時通訳機材運用を統括する。
その後大手通訳会社にて通訳コーディネーターとして勤務し、社内ベンチャーで機材会社を設立。退職後2005年からは舞台を中国に移し、国際会議ディレクターにて活躍。2008年北京オリンピックでは東京五輪の招致記者会見の通訳・機材の運用に携わり中国および東南アジアでの国際会議を運営する。上海・バンコクの通訳会社にも所属し、東南アジアを駆け巡る日々を送る。
2013年から2017まで株式会社テンナイン・コミュニケーションに在籍し
2017年8月からバルビエコーポレーション株式会社を設立し現在に至る。

END