INTERPRETATION

第11話 同時通訳現場レポート(ワシントンDCにて)

吉岡余真人

通訳者のための現場で役立つ同時通訳機材講座

みなさん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

第11話は、先週末までワシントンDCで開催されていた

第3回成年後見法世界会議の様子をレポートいたします。

テンナインは通訳と同時通訳機材運用業務を受注しました。

まずはじめに開催された、東アジアの分科会ですが

下記の様に、コストを抑えるため、日本から簡易ブースを持参しました。

専用トランクで簡単に運送ができます。

また1700mmの幅があり、3名横並びで座ることができます。

DIS製の同時通訳システムを持参し、3名ともヘッドフォンで音を取ることができます。

LEDの手元ランプで資料も見やすいと好評です。

11-1.jpg

米国では、機材費用も高価です。

その場合日本からの持参も可能ですので、私吉岡(yoshioka@ten-nine.co.jp)までご相談ください。

11-2.jpg

また今回の会議は

日本からの参加者のために

英語⇒日本語への同時通訳となったため

各会場とも通訳者用にヘッドフォンアンプを下記のように、準備しました。

11-3.jpg

これにより、マイク音声を確実に聞くことができます。

Bang&Olfsenのヘッドフォンは装着感、音質とも良く、通訳のみなさんに好評でした。

11-4.jpg

左より、シャーマン小口和子さん、佐藤譲二さん、マーシャル太田かおりさん

ワシントン在住の通訳者です。

11-5.jpg

分科会会場では、部屋が小さく、通訳音声が会場に拡散するのを防ぐため

ピンマイクを口に近付け、紙で覆いながら通訳するという、高度なテクニックの業務でした。

しかし、マイクを近付けすぎると音が割れるため、実際は3㎝ほど離してマイクを使用していただきました。

11-6.jpg

本当にお世話になりました!

ワシントンレポートでした。

See you next time!

11-7.jpg

国会議事堂前にて

Written by

記事を書いた人

吉岡余真人

東京オリンピック開催直前 1964年8月に東京葛飾金町にて産声を上げました。専門学校卒業後、稼業の理髪店を経営するが、オリンピックで開催される国際会議にあこがれ、1989年同時通訳機材会社に就職し、東京サミット、APEC大阪、ADB福岡会議の機材運営に携わる。長野オリンピックでは組織委員会にも在籍し、ローザンヌのIOC本部にも出張し、すべての会場の同時通訳機材運用を統括。第107回IOC総会、理事会、メインプレスセンター、選手村、IBC国際放送センタースポーツ調停裁判所、医事委員会などの同時通訳機材運用を統括する。
その後大手通訳会社にて通訳コーディネーターとして勤務し、社内ベンチャーで機材会社を設立。退職後2005年からは舞台を中国に移し、国際会議ディレクターにて活躍。2008年北京オリンピックでは東京五輪の招致記者会見の通訳・機材の運用に携わり中国および東南アジアでの国際会議を運営する。上海・バンコクの通訳会社にも所属し、東南アジアを駆け巡る日々を送る。
2013年から2017まで株式会社テンナイン・コミュニケーションに在籍し
2017年8月からバルビエコーポレーション株式会社を設立し現在に至る。

END