INTERPRETATION
<最終回>ありがとうございました。
今回が20回目の記事ということで最終回です。最後までお読みいただいた方、ありがとうございました。
記事ネタを考えるときには、自分の蓄積してきた単語帳や一つ一つの単語をいつもより少しだけ深く調べることになるので、自分自身の勉強にもなりました。
私自身、性格的に一つのことに何時間も深くじっくり考えるというよりは、どんどん次の新しいことをやっていきたい性分ですので、たまには立ち止まって考えることの重要さに気が付きます。
通訳の勉強をしていると、日本語・英語どちらでも(もちろん他の言語でも)単語や表現の数に際限がありません。
特に自分に馴染みのない分野において新しい単語表現を覚えることは、不思議な感じがします。
最初は馴染みのない単語に対して、自分の中でも消化できないものだから、なんとなくフワっと宙に浮いたような感覚が一定期間続きます。その期間中は、その言葉を「知っていることは知っている」けれども、「自分の言葉になっていない」という感じです。
それでも、その言葉をずっと使い続け、実際にその単語が使われている現場に赴いて「このことを指していたんだ!」と自分の目でも確かめられるようになると、今まで知識としてしか捉えられていなかったその言葉が、一気に立体的になり自分の言葉になります。こうなるともうその言葉を忘れることはありません。
言葉が立体的になるまで、少し面白くない時期もあるけれど、最終的に自分のものになった瞬間は心地よいものがあります。
通訳という職業でなくともこの経験を得ることはできると思いますが、そのチャンスが比較的多いということで、通訳・翻訳というお仕事は魅力的だなとしみじみ感じます。
改めて、最後まで読んでくださった方、時々コメントなどをくださった方、ありがとうございました。
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