1年を振り返って
年々月日のたつのが早く感じられる中、今年も残すところあとわずかとなりました。この1年間も様々な出会いと仕事に恵まれ、また、元気に過ごせたことに感謝しています。
これまでの12ヶ月間を振り返ってみて言えるのは、仕事面の変化です。放送通訳業と講師業のウェイトは変わりませんが、執筆において時代の流れを感じています。それは今の世の中における出版情勢についてです。
社会がどんどんインターネットやパソコンでの業務を主体とする中、昨今の出版業界は大いに低迷しています。街中にかつては見受けられた書店もどんどん少なくなり、大手出版社が倒産したり、歴史ある雑誌が休刊・廃刊に追い込まれたりしていきました。私自身が愛読していた大修館書店の月刊誌「言語」は休刊、子どもたちが購読していた学研の小学生向け学習雑誌も廃刊が決まっています。
私はもともと紙媒体が好きで、自分が執筆したものを紙のメディアに掲載していただけると心からうれしくなります。もちろん、ウェブ上での情報提供が今の時代に欠かせないことはわかっているのですが、紙の持つ長所、とりわけ自分のペースで読み進められ、パラパラと紙面をめくれるというあの感触がたまらないのです。
そのような中、ここ数年間いくつかの紙媒体で書く機会をいただいていたのですが、残念ながらこの出版業界の不況のあおりもあってか、年度末で連載が終わることとなりました。物事には始まりがあれば終わりがある。そのことは頭ではわかっているものの、やはりずっと続いていたものが休止することには寂しさを覚えます。
とはいうものの、今後も引き続き、英語学習や通訳に関する話題、モチベーションや時間活用法などについて私なりに情報発信は続けていくつもりです。それと同時に、人々がネットだけでなく、紙媒体の持つ長所を再認識し、書籍や雑誌などの勢いが再び復活することを心から願う次第です。
今年もこのコラムをお読みくださって本当にありがとうございました。来年も読者のみなさんにとって何かヒントを得られるような、そんな話題を提供したいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします!
(2009年12月28日)
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