大学のスポーツリーグ
アメリカの大学でスポーツが非常に盛んなことは約1年前にこのブログで書きました。秋は野球、フットボールなどの試合が行われ、週末のキャンパスは非常に盛り上がります。4大スポーツに比べて人気の劣るサッカーも、やはりNCAA1部の試合となれば数百人が集まります。8月末に始まった秋のスポーツシーズンも約1ヵ月半が経過して、次第に上位チームと下位チームの差がはっきりしてきました。また同時にシーズン後のプレーオフを目指した争いも非常に激しくなっています。
例えばサッカーでは8月20日頃からシーズンが始まり、最初はシーズン前や初期のトレーニングマッチがたくさん組まれています。通常では対戦しないチームと試合を行ったり、州の外に遠征に行ったり、試合経験を積む努力が行われます。そして9月になると1部のチームは他の1部のチームと、2部のチームは他の2部のチームという風に、それぞれのカテゴリーの中で基本的に試合が組まれます。毎週2試合程度が平均です。
9月末になると、カンファレンスと呼ばれる試合が始まります。これはサッカーだけではなく、その他の大学スポーツも同じです。それぞれの大学はカンファレンスと呼ばれる大学の団体に所属しており、その中で1位になることを目指します。私が教えているミシガン州立大学はMAC(Mid-Atlantic Conference)に所属しています。かつて通っていたBoston CollegeはACC (Atlantic Coast Conference)に所属しています。カンファレンスの試合は、ミシガン州立大学であればそのほかのMACに所属する大学のチームと試合を行い、トップを決めます。したがって9月に行われる試合も大切ですが、カンファレンスの始まる9月末は第2のシーズン開幕とも呼ばれ、選手やファンの関心も一気に高まります。審判員にとってもカンファレンスの試合を担当できるのは一部の人に限られます。シーズン前やシーズン始まりのパフォーマンスが、カンファレンスでの割当を左右します。
10月はこのようにカンファレンスの試合が行われ、10月末になるとカンファレンス内での順位が決まり始めます。カンファレンスは基本的に地域性があるのに対し、11月の上旬に始まるNCAAのトーナメントは全国レベルです。例えば私は昨年NCAAの準決勝を担当しましたが、そこではノートルダム大学とフロリダ州立大学が対戦しました。これらの試合には数千人が集まります。
すでにミシガンでは降雪がありましたが、シーズンの佳境を迎えると試合によっては氷点下の中で行われます。そうなると約3ヶ月の短い大学サッカーシーズン(そしてその他の秋に行われるスポーツ)も終わりです。
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