「Lexophiles」
Lexiphileとは「単語好きの人」という意味の単語です。あまり見慣れない単語ですが、Lexiconという表現があるように、Lexiとは単語を意味する言葉。Phileは−phobeと反対の意味で、「○○が好きな人」という意味です。Humor for Lexophilesと呼ばれる英語の言葉遊びがあります。今週はそのうちのいくつかをご紹介します。もちろん、こういった冗談は説明すると面白くなくなってしまいますが、英語の冗談がどんなものかお分かりいただけると思います。
1, I wondered why the baseball was getting bigger. Then it hit me.
「何で野球の人気が上がっているのか考えてみたら、やっとわかった」という意味です。It hit meとは「わかった!」という様子を表現しますが、もちろん野球の「ヒットを打つ」とかけています。
2, To write with a broken pencil is pointless.
「先の欠けた鉛筆で何かを書いても意味が無い」という意味です。先の丸くなった鉛筆は使いにくいし、そんな鉛筆で書かれた文字は読みにくいもの。「意味が無い」という意味のpointlessは、point(先の尖り)が無い、という意味にも取れます。
3, When the smog lifts in Los Angeles, U.C.L.A.
「ロサンゼルスのスモッグが晴れると、ロサンゼルスが見える」という意味です。「スモッグが晴れると」というところまでは、普通の文章。U.C.L.A.とはカリフォルニア州立大学ロサンゼルス校を指す略称です。日本でも有名な学校です。しかしこの略称を発音してみると、You see L.A.と同じ発音になります。「ロサンゼルスが見える」という意味ですね。
4, The dead batteries were given out free of charge.
「放電してしまった電池が無料で配られた」という文章。Free of chargeとは「無料で」という意味の表現で、よく使われます。しかしchargeは「充電する」という意味もあります。携帯電話の充電をしたりするときにも使えます。またスイカなどにお金を入れることもチャージする、といいますね。放電してしまった電池は、charge(充電)がない(free)わけですから、「放電してしまった電池が充電されないまま配られた」という意味にもなりえる文章です。
5, A bicycle can’t stand alone; it’s two tired.
「自転車は支えられていないと倒れてしまう。タイヤが2つしかないから。」という意味です。しかしtwo tired(タイヤが2つある)とは、too tired(疲れ切っている)という意味と同じ発音。もしかすると自転車を壁に寄りかからせないとすぐに倒れてしまうのは、自転車が疲労しているのかもしれません。
こんな風に、似た冗談はたくさんあります。以下にいくつか紹介します。英語の冗談は笑えない、とよく耳にします。それは文化の差で何を面白いと感じるかに違いがあることもあります。また、文化的知識が無いから、何が面白いのかわからないことも理由になります。同時に、今回紹介したような言葉遊びも、日本人にとって難しいものの1つです。
He broke into song because he couldn’t find the key.
A boiled egg is hard to beat.
When she saw her first strands of gray hair, she thought she would dye.
そして私のお気に入りは……
If you jump off a Paris bridge, you are in Seine.
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