INTERPRETATION

アパート探し2

木内 裕也

Written from the mitten

 先週の投稿の通りアパート探しをしていましたが、無事に住む場所を決めました。今のアパートは7月24日までなので、新しいアパートは7月20日からです。重なる数日間の間に引越しを進めます。23日は友人の両親が仕事を休んでくれるとのこと。トラックを持っているのでそのトラックで本棚やベッドなど大きなものを移動させる予定です。

 これまでに何度か引越しをしました。時には大学の寮から一般のアパートへの引越しだったり、友人と一緒に住むアパートから1人で住むアパートへの引越しだったり、また家具付きのアパートから家具無しのアパートへの引越しだったりしました。今回は友人と一緒に住むタウンハウス(地下1階、地上2階)から1人で住む普通のアパートへの移動です。リビングルームにおいてあった家具の大半は友人のもの。またキッチンにあったフォークやナイフも彼のものです。TV、コーヒーメーカー程度は私のものですが、それ以外は新しく購入する必要があります。友人と購入リストを作ってみると、かなりの数になりました。

 しかし興味深かったのは、そのリストの中で、「これは私の両親が余分なものを地下にしまってあるから、それと使っていいよ」というものがたくさんあったことです。フォークやスプーン、ナイフ、お皿などは彼女の家の地下に10セット以上しまってありました。「これは私が子供のときに使ったもの」とか「これは親戚が引越しのときにいらなくなって貰った物」など、彼女の母親が説明してくれました。地下室をあさっていると、コーヒーカップのセットなど「こんなものがあったんだ」というようなものまで出てきました。

 これまでの引越しでも友人の家族が引越しを手伝ってくれて、そのたびに地下室にしまってあるものを貰ったり、貸してもらったりしました。地下は多くの家で収納スペースになっているので、日本の一般家庭よりも収納できる量が多いのも特徴でしょう。しかしこのようにしまっておいたものを機会があると家族だけではなく友人にも共有するのが、なにか気持ちの大きなところだと感じました。

 引越しの本番まで3週間を切りました。その間にミネソタ州に10日間、ウイスコンシン州に3日間行かなければなりません。また独立記念日の週末は友人とキャンプです。そう考えると、今のアパートにいるのも1週間弱。私のアパートの地下には余分なフォークやお皿が眠っていることはありませんが、14の本棚とそこにぎっしりと詰まった本があります。移動に向けてそれらを箱に入れるだけでも相当の時間を要することになるでしょう。まだ少し余裕があるとはいえ、それにも取り掛かる必要があります。

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記事を書いた人

木内 裕也

フリーランス会議・放送通訳者。長野オリンピックでの語学ボランティア経験をきっかけに通訳者を目指す。大学2年次に同時通訳デビュー、卒業後はフリーランス会議・放送通訳者として活躍。上智大学にて通訳講座の教鞭を執った後、ミシガン州立大学(MSU)にて研究の傍らMSU学部レベルの授業を担当、2009年5月に博士号を取得。翻訳書籍に、「24時間全部幸福にしよう」、「今日を始める160の名言」、「組織を救うモティベイター・マネジメント」、「マイ・ドリーム- バラク・オバマ自伝」がある。アメリカサッカープロリーグ審判員、救急救命士資格保持。

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