地ビール
日本でも地ビールが流行したり、デパートの催事場で特別企画が行われることがあります。アメリカでも同じようにバドワイザー(今はベルギーの会社に買収されましたが)やミラーなどの全国ブランドや、サム・アダムスなど地域性はあるもののやはり全国的に展開しているブランドだけではなく、地ビールの人気もあります。特に地元産業を盛んにしよう、という流れを受け、様々なイベントが行われます。特に今の時期は次第にビールを美味しいと感じる時期ということもあり、そんなイベントが多く行われます。
ミシガン州はそれほどビールの産地というイメージがありません。しかしMichigan Brewing Company(一般にMBCと略されます)という大きなブランドがあります。それ以外にもデトロイト近郊には比較的大きいビール工場があります。またMicro brewと呼ばれる本当に規模の小さいビールブランドも多くあり、例えば私の住んでいるEast Lansing市にはHarper’sというバーがあるのですが、そこでは独自のビールを展開しています。MBCも専門のバーがあって、工場見学や試飲だけではなく、普通に食事をすることもできます。また友人が夏のインターンをするためにミシガン州西部のHollandという街に引越しをしました。週末に遊びに行くことが多いのですが、Holland市にも同じようなMicro breweryがあって、人気を博しています。
この様なMicro breweryに行くと、ある程度のビールの知識がつきます。また、「こんな感じのビールがすきなんだけど」といえば、そのBreweryにたくさんある種類の中から、特に口に合いそうなブランドを出してくれます。日本でもラガーやドライといった表現は耳にしますが、Pale ale、hefeweisen、Pilsner、Porter、Stoutといったなかなか聞きなれない言葉も出てきます。「Hopsの味が強いビールは苦手」とか「Sweetなビールが好き」といった風な言い方もできます。
またHollandのMicro breweryでは常連客になって1年間に40ドルの会費を払うと、Mug Clubという会に入ることが出来ます。そうすると名前入りの特製マイグラスをバーにおいておくことができます。1杯(約470ml)につき1ドル引きになるので、1年間に40杯飲めば元が取れる計算になります。私の場合は夏の間に住む友人に会うために、そこのバーに週末に1度行くか行かないかないので、3ヶ月で40杯も飲めませんが。
以前に少し紹介したこともありますが、バーで必須の表現もあります。カウンターでビールを注文しながら、Can I keep it open?と言えば、最後に清算するから1杯ごとの支払いはしない、ということ。常連ならすぐにOKになりますし、そうでなくてもクレジットカードを預ければOKです。Can I keep the tab open?と言うのがもちろん正しいですが、The tabと言わなくても、itで十分分かってもらえます。逆に1杯で支払いたい場合は、I’m going to close it.とかYou can close it.と言えば十分。最後に清算する場合は、Can I cash out?といえばOKです。Can you put ESPN on that TV?「あのテレビでESPN(アメリカのスポーツチャンネル)が見たいんだけど」という風なリクエストも可能です。特にスポーツバーには、自宅でケーブルの特別パッケージを視聴していない人がお気に入りチームを応援する為に集まることがあります。そうすると、事前にどこのバーではどのケーブルチャンネルが見られるかを確認し、試合の開始前に向うことになります。私も自宅では一番安いケーブルパッケージを契約しているので、ヨーロッパのサッカーを見たい場合には友人を誘って近所のバーに向かい、Can you put FSC?とお願いします(今ではお願いする前にチャンネルを換えてくれますが)。
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