新年を迎えて
昨年も書きましたが、新年にはNew Year’s Resolutionとして新年に向けた目標や抱負を掲げる習慣があります。一般的には「痩せる」「タバコをやめる」「アルコールを控える」などという目標が多いようです。また学生の中には「今年は真面目に勉強する」とか「今年こそ卒業!」という切実な思いを表す人もいます。
私の場合、必ずしも掲げた目標を紙に書いたり、目に見えるところに貼ったりはしませんが(それをすると、常に自分の目標を思い出すことができて、達成率が大幅にUPするという話を聞いたこともあります)、やはり「今年はこんなことをしたいなあ」程度には考えます。例えば翻訳の分野で考えれば、翻訳書籍の出版は2冊あったものの、出版翻訳自体は全く行わない2009年でした(出版されたのが年頭だったので、翻訳はすでに2008年中に終わっていました)。2010年は1冊位、何か出版翻訳のプロジェクトに関われればと思います。丁度フランス語書籍を英訳出版するというプロジェクトの話もあるので、それが実現すれば初めて仏英の出版翻訳を行うことになります。英日と合わせて合計2冊、というのはやや欲張りでしょうか。
通訳の分野では、昨年以上の案件にかかわり、よりよいパフォーマンスができればよいと思います。昨年はIT関係の取締役会で会計やテクノロジー色の濃い通訳が複数ありました。また別のIT会議では複数日予定されていた交渉が交渉を開始する前に決裂モードで、実際には半日で終わって引き上げるということもありました。非常に興味深く、また学ぶ機会の多い貴重な経験です。特に今年の前半は大学で教えるのが週に2日だけですから、通訳を行うことのできる日程にやや余裕があります。その点で、より一層現場に出る機械が増えればと思います。
大学での仕事に関しては、研究と教えるバランスの維持があります。すでにスタートしている春学期で私は3つの授業を教えます。週に2度行われる授業です。毎週月曜日と水曜日に教えます。2日にまとめられたことの利点は、他の5日間に通訳や翻訳の仕事ができ、また自分の研究にまとまった時間を取れることです。しかし逆に月曜日と水曜日は教えることに掛かりきりになります。朝の8時に1つ目の授業を教え、午後3時近くまで授業。そして5時近くまでオフィスアワーです。オフィスアワーを終えて自宅に戻れば、かなり疲れているでしょうから、それ以外の仕事はできません。友達と夕食に出掛けたりはするでしょうが、基本的にはリラックスして、少し読書をするくらいです。教える必要の無い日に、きちんと研究などを行うことが必要です。
まだ秋から教える大学がミシガン州立大学のままなのか、別の学校に移動することになるのかははっきりしていません。個人的にはミシガンが気に入っているのでそこで教えたいのですが、1年契約というややマイナス点もあります。今後数年間は1年単位での契約しか行わないと言うことですから、状況の改善を待つしかないのかも知れません。そう考えると、2010年に少しでも景気回復があれば、2011年には学術会でもプラスの変化があるかもしれません。
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