2009年を締めくくる英語表現
2009年最後のHi Career投稿となりました。今回は「多分このような表現は日本の学校では学ばないかな」と思う英語表現をラストスパートでいくつか紹介したいと思います。
“By Default”
少し前に別コーナーで柴原さんがDefaultという表現について書いていらっしゃいました。それと同じ単語の前にByという前置詞をつけた表現です。「初期設定」や「既定値」という意味でIT分野などでは使われています。日常会話ではよく「他に選択肢がない」という暗の意味を持って使われることが多いです。例えばHe is my boyfriend, by fault.といえば、恋心も冷めてきているが、別に他の人に気があるわけでもないので、何となくボーフレンドのままでいる様子が伝わってきます。I saw him by default.であれば、「会おうとしたわけではないけれど、その場の状況で仕方なく顔を合わせた」というイメージ。I had to cook some cheese cake for my mother by default.であれば、母親がチーズケーキ好きなので、他のケーキを作るという選択肢すらなかった様子が分かります。
“Snooze”
特に冬の朝は暖かいベッドの中にできるだけ長くいたいもの。そんなときに目覚まし時計のSnoozeボタンを押します。すると時計が鳴っても5分から10分後にもう1度なるので「あと10分だけ」というときに便利です。アメリカの家やホテルのベッドサイドには目覚まし時計とラジオが一緒になったものがよくおいてありますが、そこには大抵、SNOOZEと大きく書いてあります。また携帯電話を目覚まし時計代わりにすると、SnoozeとDismissという表示が出ることもあります。Snoozeを押せば、それはもう少し寝るということ。Dismissであれば、その後にもう1度目覚ましがなることはありませんので、ベッドから出なければなりません。
“lame”
この単語は「不完全な」という意味があります。「身体が不自由な」という意味の形容詞で軽蔑的に使われることがあるので、やや注意を要します。しかし大統領選挙で次期大統領が決まった後、その新しい大統領が就任するまでの間、形骸化した大統領のことをLame Duck Presidentというように、日常的に耳にすることが多い単語でもあります。また”That’s so lame!”と言った風に会話でも良く使われます。どこかに友達と一緒に行こうと約束をしていたのだけど、突然残業をしなければいけないからキャンセルの連絡を入れると、そんな言葉をかけられるかもしれません。また言い訳にならないような言い訳を言うと、それはLame excuseです。携帯メールで連絡をやり取りしていれば、Lame!というだけの返事が届くかもしれません。
「最後の文字を重ねる表現」
最後は最近の高校生年代が良く使う書き方で、文章の最後に使われる単語の最後の文字を1つ余分に書くというもの。特にFacebookなどのコミュニティーサイトで「今○○をしています」というアップデートなどに良く使われています。例えば知り合いは”soccer at 6, wendy’s after the game, homework at home. Textt!”と書いたりします。携帯メールは普通Textとしますから、最後のTを2度重ねているわけです。もしくは”nothing to do. its finally break! text for plans cause idk whats goin on tonight!!!”と書きます。2つとも文章の最初の文字を大文字にしないとか、It’sやWhat’sのアポストロフィーを省略する 、ingのGを省略するなどということも行われています。またidkはI don’t knowで、idcはI don’ t careです。
2009年最後はいくつかの英語表現を紹介しました。それでは良いお年を!
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