INTERPRETATION
第65回 LとR
「LとRの発音の研究に1年を費やした」
そんな話を聞いてびっくりしたことがありました。この方、なにも言語研究をお仕事にしてるとかいうわけじゃないんですよ。ただ、英語が好きで勉強してて、発音につまずいたそうなんですが…。うーん、すごいです。その熱心さがあれば、世の中たいていのことはできるのでは?というより、その1年でもっといろんなことができる気がしてしまいます…。
韓国では、LとRの発音ができるようにするために、子供のうちから舌を切るという話も聞いたことがあります。なんだか壮絶です。
「LとRの区別に、そこまでの価値があるわけ?」
語学を生業としているとはいえ、まっとうな神経を保っているつもりのマリコとしては突っ込みたくなります。
でも、世の中には、「LとRさえ美しく区別できたら、あとはどうなってもいい!」みたいな宗派の方々が結構いるようなのです。
そんなことにこだわらなくても、「めっちゃジャパニーズ・イングリッシュ!」の通訳者陣が活躍しているのは、みなさんご承知の通りです。LとRの発音にとらわれて先に進めないよりは、どんどん英語を使ったほうがいいと思いませんか?そのほうが、絶対上達も早いし、世界も広がっていくはずです。
あまり発音にこだわらないのは、私の英語が南米訛りだからでしょうか……。
そもそも現場では、インド訛りやら中国訛りやらで、LもRもありませんものね。間違えたって、そんなのは死活問題じゃないですよね。
あっ!でも、これだけは!
ElectionとErection。
こ、これだけは間違えないで頑張っていただきたいところであります!
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