第41回 通訳、TOEICに挑戦!-後編-
TOEICに挑戦してみようと、予想問題集を購入したわたし。
問題集の1回目を、指定された時間通りに解いてみました。CDがついていて、リスニングテストもあるやつです。
結果・・・900点。
いや、あせりました。ほかの仕事ならこれで十分ですが、通訳でこれはかなりかっこ悪いです・・・。きゅうひゃくてん。若葉マークものです。
どうしてそんな点数になったかというと、TOEICの問題って、わかる人にはとっても気が散っちゃう問題なんですよね。
「えー、ヘンな選択肢!おもしろーい!」
笑うとこでもないのにウケてたり。
「あ、そうか。これはここで引っ掛けようとしているわけね」
出題意図を考えちゃったり。いかに気が散らないようにするかの練習が必要でした。
問題集をやってみていろいろと発見もあったんです。たとえば、「女性の上司に男性の秘書」っていう設定で問題が作られていたりすると、わからないんですよね。外資系企業で働いていると、「男性の上司に女性の秘書」っていうパターンがどうしても多いので、その想定で取り組んでしまうんです。意外とジェンダー・バイアスみたいなものができている自分に気がつきました。
予想問題集の残りで「気を散らさない練習」をして、迎えた本番。
ところが、ここにきて「書き込みをしてはいけない」という指示が。解答用紙だけかと思ったら、問題用紙にも書き込んじゃいけないんですね。知りませんでした・・・。通訳だと、「いかに書き込めるか?」っていうくらい書き込みまくっているので、なんだかとても落ち着きません。手がそわそわしちゃいます。「そんなこと、いま言われても~」という気分です。
落ち着かないながらも、笑いのツボをつかれて耐えながらも、何とか無事終了。そして後日、結果がわたしの手元に。
965点、だそうです。
はたして、通訳としてのメンツは保てたんでしょうか?なんだかどうツッコミを入れていいのかよくわからない微妙な点数です。思いっきり高いか低いかすれば、もっとネタとしておもしろいのに・・・と、そんな理由で残念がっていたんですが。
まあ、あんまり笑わないで頑張れたからよしとしています。だって、問題集を最初にやったときは900点だったんですから。65点分も笑わずに耐えたってことでしょう?
あの・・・ダメかしら?
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