第36回 イスラエルってどんな国?
皆さん、こんにちは。11月も中旬になり、イギリスでは霜が降りるようになりました。冬の気配が近づいたイギリスから先週はイスラエルに出張で行ってきました! イスラエルというと皆さんは何を思い浮かべますか? ニュースでは、「パレスチナ問題」が中心で、昨年は米トランプ大統領が在イスラエル米大使館をテルアビブからエルサレムに移転させたことも話題になりました。明るい話題が少ないように思えるイスラエルですが、実際に行ってみると想像とはかなり違います。ということで、今回はイスラエルを取り上げます。
● イスラエルってどこ?
まず、イスラエルの位置ですが、地中海に面しているのでヨーロッパからそれほど遠くはないです。ロンドンからは飛行機で5時間。東京<>香港のような距離感でしょうか。国の面積は日本の四国と同じくらいで、人口は900万弱、大阪府くらいです。緯度(latitude)は九州と同じくらいですが、気候はもっと温暖でテルアビブでは11月でも日中は30度に達するほど。美しいビーチでは、海水浴やウォータースポーツを楽しんでいる人がたくさんいました。ちなみにテルアビブは中東のヨーロッパとも言われています(参照記事:ユーロビジョン・ソング・コンテスト)。
とはいえ中東に位置し、北はシリア、東はヨルダン、南はエジプトと国境を接しています。
● イスラエルの建国
古代イスラエルの歴史は紀元前に遡りますが、現在のユダヤ国家イスラエルが建国されたのは第二次世界大戦後1948年のことです。それで昨年は70周年 (70th anniversary) を祝うイベントが多く開催されました。
● スタートアップ大国
ベンチャー企業、スタートアップ、イノベーション、先端テクノロジーなどの分野でお仕事をされている方なら、イスラエルがスタートアップ大国としてよく知られていることをご存知でしょう。人口比でのスタートアップ数は世界一を誇ります。その理由は男性も女性も18歳から経験する兵役期間と関連しています。退役後に兵役中に学んだ軍事技術を利用して起業することを国が支援しているというのが驚きです。もちろん国家秘密に関連する情報は漏洩しないという条件付きで。また失敗を許容する風土や何度でも繰り返し挑戦する精神なども起業や技術開発につながっているようです。外資によるイスラエル企業のM&A(合併・買収)も活発です。
● 日本とのかかわり
現在、イスラエルには日系企業が90社以上進出しています。昨年は安倍首相が、今年1月には世耕経済産業相がイスラエルを訪問し、経済・安全保障分野での関係強化をしていくことが合意されています。
以上、イスラエルの紹介でした。今後ますます日本とイスラエルの企業連携も増えると予測されますし、お役に立てば幸いです。
2019年11月10日
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