第339回 「楽している」
ride the gravy train 楽している
After winning the lottery, he is now riding the gravy train. (宝くじに当選してから彼は今や楽をしているよ。)
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「楽をしている」「努力もせずに大金を得る」を口語表現でride the gravy trainと言います。gravy train自体が誕生したのは20世紀始めで、当時は「短距離でも儲かる」という鉄道業界のスラングだったそうです。イギリスでは当初、政治家に対して使われるフレーズでしたが、最近は日常の場面でも使われています。(https://www.britishcouncil.jp/sites/default/files/eng-culturetalk-gravy-train-jp.pdf)
ところでgravy(肉汁)と聞いて私が思い出すのが、幼少期に通ったイギリスの小学校です。学校給食は日本と異なり、キャンティーン方式。キッチンの前に生徒がトレイとお皿を持って並ぶと、調理員さんたちが順番にメインディッシュ、付け合わせの野菜を盛り付けてくれます。野菜はグリーンピースやカリフラワー、ニンジンなどの茹で野菜であることが多く、メインディッシュはたいてい肉でした。一通り盛り付けが終わると、次はgravy sauceをかけられるのですね。転入当初は物珍しさがあったのですが、次第に同じ味付けに飽きてしまい、とうとう自宅からお弁当を持参するようになったのでした。
ちなみに当時のイギリスの小学校給食ではスポンジケーキのデザートももれなくついており、かな~りパッサパサの土台の上にカスタードのソースを山盛りされました。乾燥スポンジがソースで緩和されるという口中調味でした!
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