INTERPRETATION
第330回 「困り果てて」
over a barrel 困り果てて
He was over a barrel since he lost the contact details of his customer. (彼は顧客の連絡先をなくしてしまい、困り果てていました。)
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「困り果てて」を英語でover a barrelと言います。barrelは「樽(たる)」のことで、本来の意味は「おぼれた人を(水を吐かせるために)樽の上にのせる」ということです。一方、have someone over a barrelと言った場合、「人を言いなりにする」となります。いずれにせよ、何かと大変な様子を表すフレーズですよね。
さて、barrelは原油の単位として使われるので、経済ニュースでもおなじみです。ただ、辞書を引いてみると意外と説明が多いことに驚かされます。「ランダムハウス英和大辞典」によると、バレルは「1樽の量」なのですが、辞書にはこうも書かれていました:
*米国の場合、多くの液体は31.5ガロン(119リットル)。石油は42ガロン(159リットル)、果実や野菜は105乾量クォート(115リットル)
*英国では36英ガロン(163リットル)
・・・複雑すぎてついでいけません。
せめてもの救い(?)は、barrelの語源がシンプルなこと。bar(横木)で作ったことから生まれた単語です。ちなみにbarricadeもbarrierも同じ語源です。
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