INTERPRETATION

第325回 「大混乱、大惨事」

柴原早苗

すぐ使える英語表現

train wreck 大混乱、大惨事
Last year’s figures were train wreck.  Fortunately, our sales increased dramatically this year.(昨年の数値は大惨事でした。幸いにも今年の売上高は劇的に増加しています。)

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「大惨事、大混乱」を口語英語でtrain wreckと言います。文字通り訳せば「列車事故」ですが、そこから派生してこの意味になりました。上記の例文では名詞ですが、形容詞としてtrain-wreckと間にハイフンを入れると、”a train-wreck outcome”(大混乱の結果)のように使えます。

なお、「大惨事」の表現としては他にもcar crashやdumpster fireがあります。後者のdumpster fireはアメリカ英語で、dumpsterは路上にある大きなゴミ収集箱のこと。確かにそこで火災が起きれば大惨事ですよね。

ところでtrainから思い出したのが日本語の「トレーナー」、あの上着です。これは和製英語で、英語ではsweatshirtと言います。英語でtrainerと言った場合、アメリカ英語ではコーチを表す「トレーナー」の意味になり、イギリス英語の場合は「スニーカー」という語義になります。なかなかややこしいですが、こうした和製英語、探してみると結構あります。みなさんもこの機会にぜひ注目してみてくださいね。

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記事を書いた人

柴原早苗

放送通訳者。獨協大学およびアイ・エス・エス・インスティテュート講師。
上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。英国BBCワールド勤務を経て現在は国際会議同時通訳およびCNNや民放各局で放送通訳業に従事。2020年米大統領選では大統領・副大統領討論会、バイデン/ハリス氏勝利宣言の同時通訳を務めた。NHK「ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説担当を経て、現在は法人研修や各種コラムも執筆中。

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