INTERPRETATION

第319回 「余地」

柴原早苗

すぐ使える英語表現

wiggle room 余地
We have to act according to the schedule. No wiggle room, I’m afraid.  (スケジュール通りに行動しないといけません。余地は残念ながら無いのです。)

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「余地、柔軟性、融通」を英語でwiggle roomと言います。wiggleは「小刻みに動かす」「ぴくぴくさせる」という意味。roomは「部屋」の他に「余地」という意味が辞書には出ています。例文では「全く余地が無い」という状況を表しています。

ところで私は英単語に出会うと、類語や反対語、あるいは似たようなスペルの単語を調べたくなります。たとえば今回のwiggleを見て思ったのが「~ggle」というワードは他にあるかという疑問。このような時に便利なのが電子辞書の「ワイルドカード検索」です。

私が使っているのはカシオのエクスワードなのですが、検索画面で「~」マークを入れてからアルファベットを入れると、ワイルドカード検索の結果が出てきます。

早速「~ggle」と入力すると、「ランダムハウス英和大辞典」だけでもbedraggle(泥まみれにする)からwriggle(うごめく)まで多数が列挙されました。先のwiggleを使ったものでは、wiggle-waggleなる単語が。意味は遊園地の乗り物にあるような「くねくねと動くもの」だそうです。

移動中でもこうした辞書遊びができるのも電子辞書ならでは。たまにはスマホ画面をお休みして、電子辞書でおひとりさま時間を楽しんでみて下さいね。

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記事を書いた人

柴原早苗

放送通訳者。獨協大学およびアイ・エス・エス・インスティテュート講師。
上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。英国BBCワールド勤務を経て現在は国際会議同時通訳およびCNNや民放各局で放送通訳業に従事。2020年米大統領選では大統領・副大統領討論会、バイデン/ハリス氏勝利宣言の同時通訳を務めた。NHK「ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説担当を経て、現在は法人研修や各種コラムも執筆中。

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