INTERPRETATION

第287回 「取り掛かる」

柴原早苗

すぐ使える英語表現

knuckle down (取り掛かる)
If you want to pass the entrance exam, you will have to knuckle down seriously. (もし入学試験に合格したいなら、真剣に取り掛からなければいけないよ。)

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2023年初回のコラムとなりました。今年もよろしくお願いいたします!さて、「取り掛かる」は英語でknuckle downと言います。knuckleは「指関節、(機械の)ナックル」という名詞の他に、「げんこつで打つ」「おはじきをはじく」という動詞でも使われます。knuckle downはくだけた表現で、勉強や仕事などに「取り掛かる」ことを表します。

私は既知単語でも辞書を改めて引くのが大好きです。電子辞書には複数の辞典が搭載されていますので、読み比べてみたり、「音声ボタン」で発音をリピートしたりします。ちなみにknuckleが誕生したのは14世紀ごろで、もとは中英語のknokel(小さな骨)が原義です。「そういえばsnorkel(シュノーケル)はknokelに似ているかも。語源は同じ?」と思い、調べたところ、snorkelはドイツ語のSchnorchel(空気取り入れ口)が語源でした。ああ、面白かった!今年も楽しく英語表現をご紹介していきます。

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記事を書いた人

柴原早苗

放送通訳者。獨協大学およびアイ・エス・エス・インスティテュート講師。
上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。英国BBCワールド勤務を経て現在は国際会議同時通訳およびCNNや民放各局で放送通訳業に従事。2020年米大統領選では大統領・副大統領討論会、バイデン/ハリス氏勝利宣言の同時通訳を務めた。NHK「ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説担当を経て、現在は法人研修や各種コラムも執筆中。

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