INTERPRETATION

第276回 「現実を受け入れる」

柴原早苗

すぐ使える英語表現

face the music 現実を受け入れる
It was a difficult decision, but I am ready to face the music.  (難しい決断でしたが、現実を受け入れる覚悟はあります。)

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「現実を受け入れる」を英語でface the musicと言います。文字通り訳せば「音楽と向き合う」で、語源にはいくつかの説があります。有力なのは「コンサートでブーイングを受けても果敢に音楽と向き合う」という説です。

ところでmusicの語源はギリシャ語のmousikeで「ミューズの神々の技」から来ています。一方、日本語の「音楽」は「音を楽しむ」が語源だと私は思っていました。が、調べたところ、「音楽」そのものは古来の文献にも書かれていたそうです。「音楽」の「音」は人の声を表し、「楽」は楽器の音を意味するとのこと。「music=音楽」となったのは明治に入ってからだそうです。興味深いですよね。

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記事を書いた人

柴原早苗

放送通訳者。獨協大学およびアイ・エス・エス・インスティテュート講師。
上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。英国BBCワールド勤務を経て現在は国際会議同時通訳およびCNNや民放各局で放送通訳業に従事。2020年米大統領選では大統領・副大統領討論会、バイデン/ハリス氏勝利宣言の同時通訳を務めた。NHK「ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説担当を経て、現在は法人研修や各種コラムも執筆中。

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