INTERPRETATION

第264回 「若干の補足説明が必要」

柴原早苗

すぐ使える英語表現

with a few asterisks (若干の補足説明が必要)
”The event took place, but it came with a few asterisks. (イベントは実施されましたが、若干の補足説明が必要でした。)

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asteriskは日本語で「アスタリスク」と表記されます。星形の「*」記号です。もとはラテン語asteriscusから来ており、aster(星)が語源です。星関連の語ではastrology(占星術)、asteroid(小惑星)などが連想されますよね。

アスタリスク印は、文献などで脚注を付ける際に使われ、*印を設けてページ欄外などに説明文が表記されます。with a few asterisksは文字通り訳せば「わずかなアスタリスク記号を付けて」の意。そこから「補足説明が必要な」となりました。

ところで日本語の「※」は「米印(こめじるし)」と言い、漢字の「米」から来ています。でもこの記号、よーく見ると斜めバッテンはつながっており、黒の4点は独立しています。漢字の方は左上と右上の部分が独立しており、下の部分は「木」の漢字のようにつながっています。不思議ですよね。

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記事を書いた人

柴原早苗

放送通訳者。獨協大学およびアイ・エス・エス・インスティテュート講師。
上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。英国BBCワールド勤務を経て現在は国際会議同時通訳およびCNNや民放各局で放送通訳業に従事。2020年米大統領選では大統領・副大統領討論会、バイデン/ハリス氏勝利宣言の同時通訳を務めた。NHK「ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説担当を経て、現在は法人研修や各種コラムも執筆中。

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