第130回 「停滞期間」
the doldrums 停滞期間、スランプ
Finally the team escaped the doldrums by scoring three goals against their biggest rival
(最大のライバルを相手に3得点を決めることで、チームはスランプからようやく脱することができました。)
doldrumsは「停滞期、スランプ」という意味ですが、海事用語では「無風帯」という語義もあります。これは赤道付近の海域で風が吹かない地帯のことです。オックスフォード現代英英辞典で調べると、赤道でこのような状況に見舞われた帆船は航海を続けることができず、風不足で立ち往生するとの説明がありました。
doldrumsの語源は定かではありませんが、リーダーズ英和辞典にはdullとtantrumがつながった語なのではと出ています。dullは「鈍い」、tantrumは「癇癪」ですよね。
doldrumsの用法として覚えておくべき点は、定冠詞のtheを必ず付けるということです。ほかにもたとえばShe is in the doldrums.(彼女は気がふさいでいる)、The economy remains in the doldrums.(経済は停滞期にある)といった用法もあります。
ところで私は最初doldrumsという語を耳で聞いたとき、何かdrums(ドラム)から来た単語だと思っていました。そこで電子辞書でdrumが付く語を調べたところ、色々あることがわかりました。珍しい語ではhumdrum(平凡な)、panjandrum(大将、御大)がありましたし、その一方でニュースでは時々conundrum(難問)という単語も出てきます。一つの語をきっかけに、ぜひ皆さんも楽しみながら単語調べをしてみて下さいね。
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