INTERPRETATION

第109回  「意見を出す」

柴原早苗

すぐ使える英語表現

chime in 意見を出す

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 chime自体は「チャイム」という名詞や「チャイムで知らせる」といった動詞がありますが、chimeに前置詞のinを付けることで「意見を出す」という意味になります。英語はこのように基本単語に前置詞が付くことで句動詞となり、元の単語とは異なる語義が生じます。それを知るのも英語学習の楽しみですよね。

 ところで日本の小中学校で使われている授業のチャイムはロンドンの「ビッグベン」の鐘が元となっています。インターネットで調べたところ、日本だけでなく台湾の学校でも使われているようです。ちなみに私が幼少期に過ごしたイギリスの小学校にチャイムはなく、非常ベルを10秒ほど鳴らすというものでした。業間休みの終わりの際には、係の児童がハンドベルを鳴らしており、風流でした。

 さて、ベルの鳴る音は英語でding-dongと言います。英和辞典を見ると「(鐘の音の)ゴーンゴーン、ガランガラン、ジャンジャン」などとあります。ただ、同じ「ゴーンゴーン」でもこの場合、日本のお寺の鐘とは明らかに異なりますよね。音の表し方や動物の鳴き声なども英英辞典で調べてみると、ネイティブのニュアンスが伝わってきます。

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記事を書いた人

柴原早苗

放送通訳者。獨協大学およびアイ・エス・エス・インスティテュート講師。
上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。英国BBCワールド勤務を経て現在は国際会議同時通訳およびCNNや民放各局で放送通訳業に従事。2020年米大統領選では大統領・副大統領討論会、バイデン/ハリス氏勝利宣言の同時通訳を務めた。NHK「ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説担当を経て、現在は法人研修や各種コラムも執筆中。

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