第241回 「一つのことにすべてを賭ける」
put all one’s eggs in one basket (一つのことにすべてを賭ける)
Since I didn’t want to put all my eggs in one basket, I’ve applied to five universities. (一つに賭けるのは嫌だったので、5つの大学に出願しました。)
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「一つのことにすべてを賭ける」は英語でput all one’s eggs in one basketと言います。one’sの部分にはmy, your, his, herなどが入り、通常は否定文で使われます。「一つのカゴにすべての卵を入れる」というのが文字通りの意味ですが、想像すると何となくわかりますよね。落としてしまえばすべてが割れてしまいます。この表現は1615年のセルバンテス作「ドン・キホーテ」に出てきています。一説によると、イタリアかスペインのイディオムから来ているのだそうです。
英語のeggを使った表現は他にも沢山あります。たとえば、walk on eggs (慎重に行動する)、bring one’s eggs to a bad market (見込み違いをする)、as sure as eggs(絶対確実に)などです。
ところで「バスケット(basket)」や「ビスケット(biscuit)」の日本語のアクセントは、「ケ」にありますが、英語の場合は第1音節に来ますよね。調べたところ、外来語は語末から3拍目にアクセントが来るのだそうです。確かに「スカート」「イギリス」「メキシコ」など、後ろから3番目であることがわかります。ただし、例外ももちろんあるとのことです。
ちなみに欧米のスーパーでは卵は通常12個入りです。かつて暮らしていたイギリスでは卵のパックのほとんどが紙製でした。日本は10個入りでプラスチックのパックですよね。こうした違いも面白いなと思います。
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