第99回 「大損する」
take a bath 大損する
Since the company wasn’t careful enough, it took a bath investing in their new project.
その会社は十分注意を払わなかったため、新規プロジェクトへの投資で大損しました。
私は「記念日」と名の付くものが好きで、カレンダーなどに書かれている「○○の日」という記述に注目しています。国民の祝日や業界団体が設定する記念日など、その内容も多岐にわたりますよね。ちなみに毎月26日は「ふろの日」なのだそうです。そこで今回は「お風呂」に関連した英語表現を見てみましょう。
take a bathは文字通りであれば「お風呂に入る」という意味です。一方、略式表現では「大損する」という意味にもなります。ビジネスや投資などで巨額の損失を出す様子を表します。このフレーズが誕生したのは1900年代の始めだそうです。
ところで日本語では「お風呂に入る」という具合に動詞の「入る」が使われます。英語で「お風呂に入る」はtake/have/get a bathです。「浴槽そのものに入る」のであれば、get into a bathとなります。同じ行為でも動詞が日本語と英語で異なるのは興味深いですよね。
私はこの原稿を書くに当たり、紙版の辞書「オーレックス英和辞典」(旺文社)を今回は活用していますが、bathを使った表現がもう一つありました。take/have an early bathです。これはイギリスの口語表現で「(サッカーなどで)退場させられる」という意味だそうです。ちなみにan early exit from the World Cupは「ワールドカップからの早期敗退」となります。これを機にスポーツ用語を学ぶのも楽しそうですね。
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