第69回 「えり好みする」
cherry-pick えり好みする
We should take over the whole company. We cannot cherry-pick its best assets.
その会社全体を買収すべきですよ。先方の一番儲かっている資産だけをえり好みすることはできません。
cherry-pickは最近出てきた単語で、ランダムハウス英和大辞典によれば初出は1972年だそうです。辞書を引いた際には、その単語がいつお目見えしたかが語義の下の方に書かれていますので、ぜひチェックしてみましょう。さらに詳しい背景はグーグルで検索すると色々ヒットします。意味は「えり好みする、自分の都合が良いものを選び出す」です。ちなみに-pickを使う単語では他にnitpickがあります。こちらは間にハイフンが入りません。意味は「あらさがしをする、小さいことにくよくよする」という意味です。nitは「しらみ」のことです。
私は新しい単語に出会うと、「これに似た表現はないだろうか?」と探すようにしています。たとえば今回の単語であればcherryという果物を使っていますよね。「ではappleは?pearは?」という具合に、思いつく果物を片端から辞書で引き、元の語とは異なる表現を調べてみるのです。早速辞書をめくったところ、apple-polish(ごまをする)、banana peel(公職にある人の失敗、つまずき)、melon(もうけを山分けする)などがありました。なお、この作業中、英英辞典でavocadoを引いたところ、a pear-shaped fruitとありました。アボカドは果物だったのですね。スーパーでは野菜売り場に置いてあるので、野菜だと思い込んでいました。こうした新たな発見があるからこそ、語学の学びは楽しいのでしょうね。
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