INTERPRETATION

第67回 「耐えがたい」

柴原早苗

すぐ使える英語表現

hard to stomach 耐えがたい

The fiscal policy by the government is so complicated. For me, it is hard to stomach.

政府による財務政策はあまりにも複雑です。私には耐えがたいですね

 stomachは「胃、腹部」という意味ですが、様々な熟語があります。今回ご紹介するhard to stomachは「耐えがたい、我慢するのが大変だ」という意味です。また、「胃袋で受け付けられない」、つまり「食べられない」という語義もあります。

 他にもHe makes my stomach turn over.(彼を見るとむかつく)や、I don’t have the stomach to accept that.(それを受け入れたくはない)など、比較的ネガティブな文脈で使われることが多いようです。

 さて、stomachは幼児語ではtummyと言います。一方、bellyも腹部を指しますが、stomachに比べて略式表現です。bellyは「大食い」を象徴しており、たとえば「ビール腹」はbeer bellyと言います。

 日本語同様、英語にも体の部位を使った表現がたくさん存在します。「eyeを使った表現はあるかな?」「earはどうだろう?」という具合に、こうしたフレーズをきっかけにぜひみなさんもご自分で辞書を引き、ことばの世界を楽しんでくださいね。

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記事を書いた人

柴原早苗

放送通訳者。獨協大学およびアイ・エス・エス・インスティテュート講師。
上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。英国BBCワールド勤務を経て現在は国際会議同時通訳およびCNNや民放各局で放送通訳業に従事。2020年米大統領選では大統領・副大統領討論会、バイデン/ハリス氏勝利宣言の同時通訳を務めた。NHK「ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説担当を経て、現在は法人研修や各種コラムも執筆中。

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