INTERPRETATION
第57回 「内情に通じて」
in the know 内情に通じて
The presenter talked to those in the know to analyse the political situation in that country.
プレゼンターは、その国の政治状況を分析するため、内情に通じた人物に話をしました。
in the knowは「内情に通じて」という意味です。knowは中学校で学ぶ動詞ですが、辞書の語義をひたすら眺めてみると、最後に「名詞」としての説明が出てきます。know単体で「(情報を)知っている者」という意味があるのです。たとえばa society of the “knows and know-nots”という表現は「『知れるものと知らざる者』の社会」という状況を指します。
日本語でも「インサイダー取引」という言葉があるように、「インサイダー」という単語はすでにおなじみです。英語でも「内情に詳しい人、消息筋」はinsiderと言います。一方、「内部告発」はwhistle-blowingです。笛をピーッと鳴らす様子が思い描けますよね。
ところでknowについてもう一つ。日本語の「あのね」という意味を持つyou knowはよく会話でも使われます。しかし、これは口語表現ですので、頻繁に用いるのはあまり好ましくないとされます。そうした微妙なニュアンスも学習者向け英和辞典には出ています。通訳者は「リーダーズ英和辞典」(研究社)という本格的な辞書を用いていますが、私自身は勉強用に大修館書店の「ジーニアス英和辞典」を愛用中です。ニュアンスや文法説明など、豊富に出ていますので重宝しています。
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