INTERPRETATION
第43回 「実権を握る」
rule the roost 実権を握る、牛耳る
Our rival company continues to rule the roost, but we are sure that we can catch up.
わが社のライバル企業は依然として牛耳っていますが、私たちも必ずや追いつくことができるでしょう。
rule the roostは「牛耳る、実権を握る」というインフォーマルな表現です。roostは「(鳥の)とまり木」「(人の)休息所、寝所」のことですが、この表現は元々rule the roastという表記だったようです。なぜこのようなフレーズが誕生したかは諸説あります。一説では、「roast(焼肉、ロースト)を支配する人」、つまり台所をつかさどる人を指していたと言われています。もう一つの解釈では、「鳥小屋の中でおんどりがどのめんどりを自分のそばに従えさせるか決めること」というものもあります。いずれの解釈も15世紀ごろに出始め、200年ほど続いていたそうです。そして18世紀半ばにroostがroastと共存するようになり、20世紀初頭にはroostが完全に使われるようになったとのことです。
ところでおんどりのroosterは「うぬぼれの強い人」という意味もあります。また、イギリスでは略式表現として「うぬぼれた態度の」をtoffee-nosedと言うそうです。一つの単語をきっかけに、どんどん関連表現を集めてみるのも楽しいですよね。
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