INTERPRETATION
第188回 「最後の最後まで」
down to the wire (最後の最後まで)
Don’t give up if you really like her. Keep trying right down to the wire. (彼女が好きなんだったら諦めたらダメだよ。最後の最後までトライしてごらん。)
英語で「最後の最後まで」をdown to the wireと言います。スポーツ用語でも使われ、go down to the wireは「デッドヒートを繰り広げる、最後まで大接戦が続く」です。
down to the wireが誕生したのは20世紀に入ってからでした。競馬の世界から生まれた表現です。競馬ではかつて勝敗を断定する際、ゴールの上に設置された針金を用いていました。針金を超えた順番で順位を決めていたのです。
なお、「針金」のwireの場合、数え方はa piece of wireです。wireには他にも「電話線、電報」などの意味があります。一方、wiretapは「盗聴」、get wires crossedは「誤解する」、under the wireは「かろうじて間に合って」です。
ところで子どもの頃、家の近所に有刺鉄線がありました。英語ではbarbed wireです。当時、私や友人たちは「有刺鉄線」ではなく「バラ線」と言っていました。バラ線の語源は「イバラのとげ」だそうです。子ども時代、バラ線で服をひっかけたりすりむいたりと、何かとマイナーな傷が絶えない時期が続きました。懐かしく思い出しています。
-
国際舞台で役立つ知識・表現を学ぼう!
-
オリンピック通訳
-
英語のツボ
-
教えて!通訳のこと
-
【人気会議通訳者が教える】Tennine Academy
-
通訳者インタビュー
-
通訳者のひよこたちへ
-
ビジネス翻訳・通訳で役立つ表現を学ぼう!
-
通訳者のための現場で役立つ同時通訳機材講座
-
通訳者になるには
-
Training Global Communicators
-
忙しい人のためのビジネス英語道場
-
やりなおし!英語道場
-
Written from the mitten
-
通訳者のたまごたちへ
-
通訳美人道
-
マリコがゆく
-
通訳者に求められるマナー
-
通訳現場おもしろエピソード
-
すぐ使える英語表現
-
Bazinga!
-
通訳式TOEIC勉強法
-
American Culture and Globalization
-
中国語通訳者・翻訳者インタビュー
-
多言語通訳者・翻訳者インタビュー