INTERPRETATION

通訳を目指している皆さんへ

原不二子

Training Global Communicators

21世紀は権力や武力で問題を解決するのではなく、問題を共有し、言葉を使って説明したり説得することを通じて、解決策を見い出すことが必要なのではないでしょうか。情報のグローバル化が進行する中で、多様な文化の尊さをつくづく感じるこの頃です。異なる人種や宗教を理解しあう寛容さが問われている気がします。

異なるものの出会う所、コミュニケーションが生まれます。言語を異にし、文化的歴史的背景の異なる者の間に、どうしたらコミュニケーションが成立するのでしょうか。

人の存在を意味づける最大の要素は言語です。好むと好まざるとにかかわらず、人は無意識のうちに母国語を使って思考します。ですから異なる言語体系に属する者同士が意思疎通を図るのは困難をきわめます。社会が同質的で、異質なものにさらされることの少ない日本人は、特にこれが苦手です。その仲立ちをするのが通訳の仕事です。でも単に相手の言語を習熟し、文化や歴史に精通しているだけでは不充分だということを私は年を追って痛感するようになりました。

人と人とのつながりには、言語よりも知識よりもはるかに重要な要素があることを忘れてはなりません。一口で言えば、「こころ」です。人間に本来的に備わっている共通皮膚感覚のようなものです。どれだけ多弁を弄しても、気持ちの通じないところにコミュニケーションは成立しません。

DIPLOMATTの2つのTTはTransculturalとTrainingを表します。Transとは「何かと何かを越える」という意味です。Transcultural Trainingすなわち世界を舞台に文化の架け橋として活躍するコミュニケーターを育てたい、という願いをこめて命名しました。これから通訳を目指そうという方、更に飛躍したい方、DIPLOMATTでチャレンジしてください。

株式会社ディプロマット
ディプロマットスクール 校長
原 不二子


ディプロマットスクール
通訳プレップ、ビジネス通訳、会議通訳I、IIの4クラスを開講
開講日時: 火~金曜日 19:00~21:00

詳細は、こちらから。
ディプロマットスクールHP

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電話: 03-5472-6090
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記事を書いた人

原不二子

上智大学外国語学部国際関係史研究科博士課程修了。 祖父は「憲政の父」と呼ばれた尾崎行雄、母は「難民を助ける会」会長の相馬雪香。母の薫陶により幼い頃からバイリンガルで育ち、21歳の時MRAスイス大会で同時通訳デビュー。G7サミット、アフガニスタン復興会議、世界水フォーラムなど数多くの国際会議を担当。AIIC(国際会議通訳者協会)認定通訳者で、スイスで開催される世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)、ILO総会の通訳を務め、最近では、名古屋における生物多様性(COP/MOP)会議、APEC女性リーダー会議、アジア太平洋諸国参謀総長会議、ユニバーサル・デザイン(IAUD)会議、野村生涯教育センター国際フォーラム等の通訳を務めている。

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