INTERPRETATION

第132回 数字に強くなるために その5 

グリーン裕美

ビジネス翻訳・通訳で役立つ表現を学ぼう!

皆さん、こんにちは。雨続きのイギリスからお届けしています。連続の雨で近所の川の水かさが増してから、そこにいつもいた二羽の白鳥がいなくなったのが気になっています。

前回は久しぶりにBrexitを取り上げましたが、今週はまた「数字」のトピックに戻ります。

今回は、日⇔英の数字変換の応用編について紹介します。

例えば、2,500を英語で言うと?

まずはtwo thousand five hundredという言い方が基本。

では、応用編はどうでしょう? 他の言い方が思い浮かびますか?

ネイティブは2,500だとtwenty-five hundredという言い方もよくします。この表現を聞いてパッと「二千五百」と思い浮かぶでしょうか。

さらにtwenty-five hundred millionと聞こえてきたらどうでしょう?

これは2,500,000,000、つまり2.5 billionのことなので「25億」となります。a hundred millionを「1億」としっかり頭に叩き込んでおけば、twenty-five hundred millionにも対応できることでしょう。

ではtwenty-five hundred billionはいかがでしょう?

今度は2.5 trillionのことなので2.5兆となります。

次に、文で考えてみましょう。次の文を和訳すると?

The revenue for this quarter has increased by 2% to 1500 million yen.

「今四半期の売上高は2%の増加で15億円でした。」

この例文から以下も合わせて覚えておくと便利です。

・どれくらい増えたのか/減ったのかを表すときの前置詞はby。

・結果としてどういう数値になったのかを表す前置詞はto。

以上、「数字に強くなるために その5」として、英語の数字の読み方応用編を一部紹介しました。お役に立てば幸いです。

2018年4月9日

Written by

記事を書いた人

グリーン裕美

外大英米語学科卒。日本で英語講師をした後、結婚を機に1997年渡英。
英国では、フリーランス翻訳・通訳、教育に従事。
ロンドン・メトロポリタン大学大学院通訳修士課程非常勤講師。
元バース大学大学院翻訳通訳修士課程非常勤講師。
英国翻訳通訳協会(ITI)正会員(会議通訳・ビジネス通訳・翻訳)。
2018年ITI通訳認定試験で最優秀賞を受賞。
グリンズ・アカデミー運営。二児の母。
国際会議(UN、EU、OECD、TICADなど)、法廷、ビジネス会議、放送通訳(BBC News Japanの動画ニュース)などの通訳以外に、 翻訳では、ビジネスマネジメント論を説いたロングセラー『ゴールは偶然の産物ではない』、『GMの言い分』、『市場原理主義の害毒』などの出版翻訳も手がけている。 また『ロングマン英和辞典』『コウビルト英英和辞典』『Oxford Essential Dictionary』など数々の辞書編纂・翻訳、教材制作の経験もあり。
向上心の高い人々に出会い、共に学び、互いに刺激しあうことに大きな喜びを感じる。 グローバル社会の発展とは何かを考え、それに貢献できるように努めている。
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