INTERPRETATION

第159回 英語で年末年始のご挨拶

グリーン裕美

ビジネス翻訳・通訳で役立つ表現を学ぼう!

皆さん、こんにちは。いよいよ今年の最終回となりました。皆さまにとってはどんな1年でしたか?

毎年、日本では年賀状、欧米ではクリスマスカードなどで年末年始のご挨拶をする時期です。ここ10年くらいで紙からデジタルに形態は変化しているものの、年に一度感謝の気持ちを込めてご挨拶をする習慣は日本でも欧米でも続いています。けれども、いざ書こうとすると何て書けばよいのか分からない(特に英語では!)という方のために今回は年末年始の挨拶表現を取り上げます。

まずクリスマスの時期の挨拶ですが、アメリカでは様々な宗教を尊重して Happy Holidays! がよく使われるようですが、イギリスでは今でも定番のMerry Christmas。日本で年末の別れの挨拶で「良いお年を」と言うのとよく似ているのは、クリスマス前の別れ際に言う Have a merry Christmas! 返事は軽く You too!   merryの代わりにlovelyやhappyも使われます。

書き言葉では、もう少しフォーマルにWe wish you a very Merry Christmasなどをよく見かけます。サンタクロースは、ふつうFather Christmasと呼ばれます。

年末の別れ際は、Have a Happy New Year!(良いお年を)

年明け初めて会うときは、Happy New Year!(明けましておめでとう)

年始の挨拶文としてシンプルでどんな相手にも使えそうなのが
Wishing you a Happy New Year! ですが、a Happy New Yearの代わりに a fabulous/great/joyful/prosperous/splendid/wonderful year など色々な形容詞を使うこともできます。

もう少し熱い思いを伝えるには
Wishing every day of the new year to be filled with success, happiness and prosperity for you, happy new year.

ちょっと気取って
A New Year is like a blank book, and the pen is in your hands. It is your chance to write a beautiful story for yourself. Happy New Year.

大切な人には
You made last year so special for me. It is my greatest wish that this coming year be special for you.

ユーモアを交えて
Wishing you 12 months of success, 52 weeks of laughter, 365 days of fun, 8760 hours of joy, 525600 minutes of good luck and 31536000 seconds of happiness.
We all get the exact same 365 days. The only difference is what we do with them.

などがあります。検索すると色々出てきますが、上記はこちらから引用しました。

ところで年賀状とクリスマスカードの大きな違いの一つは、「配達日」だと思います。年賀状は、年内中に投函して1月1日以降に配達されますが、欧米の郵便制度にはそのような配慮はなく、投函された順に配達されます。早い人は、11月中に書き終えて、12月に入るとすぐに投函します。25日は郵便配達がないので24日までに届くことが大切です。近所の場合は、自分で各隣人・知人宅に配達します。

さて2018年を振り返ると、私にとっては重要な人生の節目だったと言えます。年齢が大台にのった(!)ことも気分的には意味があることですが、第148回で述べたように次男が巣立ち、20年続いた子育てが一段落し、生活が大きく変わりました。家事が減って時間ができたはずですが、やりたいことがありすぎてあっという間の3カ月でした。一つ年は取りましたが、2017年よりも健康に過ごせてよかったです。

最後に私から皆さんへのメッセージは
Start afresh and pursue things with vigor if you want to make your dreams come true in the New Year.
夢の実現に向けて一歩前進できる、素敵な1年となりますように。

今年も本コラムをお読みくださいましてどうもありがとうございました。

2018年12月24日

 

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記事を書いた人

グリーン裕美

外大英米語学科卒。日本で英語講師をした後、結婚を機に1997年渡英。
英国では、フリーランス翻訳・通訳、教育に従事。
ロンドン・メトロポリタン大学大学院通訳修士課程非常勤講師。
元バース大学大学院翻訳通訳修士課程非常勤講師。
英国翻訳通訳協会(ITI)正会員(会議通訳・ビジネス通訳・翻訳)。
2018年ITI通訳認定試験で最優秀賞を受賞。
グリンズ・アカデミー運営。二児の母。
国際会議(UN、EU、OECD、TICADなど)、法廷、ビジネス会議、放送通訳(BBC News Japanの動画ニュース)などの通訳以外に、 翻訳では、ビジネスマネジメント論を説いたロングセラー『ゴールは偶然の産物ではない』、『GMの言い分』、『市場原理主義の害毒』などの出版翻訳も手がけている。 また『ロングマン英和辞典』『コウビルト英英和辞典』『Oxford Essential Dictionary』など数々の辞書編纂・翻訳、教材制作の経験もあり。
向上心の高い人々に出会い、共に学び、互いに刺激しあうことに大きな喜びを感じる。 グローバル社会の発展とは何かを考え、それに貢献できるように努めている。
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