INTERPRETATION

第51回 Floor

木内 裕也

Bazinga!

 前回のBazinga!でも、Floorの使われる表現を紹介しましたが、今回のFloorは、車を運転する時に使う表現です。Floorは床ですよね。ですから、Floorを動詞で使うと、「アクセルを全開にする」という意味です。アクセルを床ギリギリまで踏みこむ様子を想像してください。まだ運転に慣れない学生が、親を助手席に乗せて運転の練習をしていることがあります。特にAT車だと、高速に乗る時には思いっきりアクセルを踏み込む必要があります。アメリカ高速では、制限速度が100キロ以上に設定されていますから、60キロや70キロで高速に合流すると危険です。そんな時に、助手席の親が、You need to floor it!と指示を出します。また、人数制限いっぱいに人を乗せ、荷物もたくさん載せた車を運転するときにも、それくらい思いっきりアクセルを踏み込むこともありますね。

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木内 裕也

フリーランス会議・放送通訳者。長野オリンピックでの語学ボランティア経験をきっかけに通訳者を目指す。大学2年次に同時通訳デビュー、卒業後はフリーランス会議・放送通訳者として活躍。上智大学にて通訳講座の教鞭を執った後、ミシガン州立大学(MSU)にて研究の傍らMSU学部レベルの授業を担当、2009年5月に博士号を取得。翻訳書籍に、「24時間全部幸福にしよう」、「今日を始める160の名言」、「組織を救うモティベイター・マネジメント」、「マイ・ドリーム- バラク・オバマ自伝」がある。アメリカサッカープロリーグ審判員、救急救命士資格保持。

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