INTERPRETATION

第14回 Pushing the limit

木内 裕也

Bazinga!

 今週の表現は、To push the limitです。直訳すれば「限界を押す」となります。その意味をつかむには、小さな子供を想像するといいでしょう。いたずらっ子や、好奇心旺盛な子供が、どこまでなら、親に怒られることなく自分の好きなことをできるか試したりします。「ここまでやっても大丈夫かな?」という風に。犬を飼っている人は、似た経験があるかもしれません。この様子がPushing the limitです。Be careful, don’t push your limit too much.と言えます。もしくは、He is testing his limit.ということもできます。Are you testing your luck?と言い換えることも可能です。LimitをPushしすぎれば、You’ve crossed the line.となり、子供は親に怒られるわけです。怒られることは、ScoldやAdmonishであり、場合によってはI got yelled at.とも言えます。その結果、I’m in trouble.となり、Groundedされます。Groundedというのは、外出禁止のこと。飛行場でGroundedといえば、天候不順などで飛行機が出発しないことですが、一般に子も土がGroundedといえば、それは何か悪いことをして、友達と遊びに行くのを禁じられたことです。

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木内 裕也

フリーランス会議・放送通訳者。長野オリンピックでの語学ボランティア経験をきっかけに通訳者を目指す。大学2年次に同時通訳デビュー、卒業後はフリーランス会議・放送通訳者として活躍。上智大学にて通訳講座の教鞭を執った後、ミシガン州立大学(MSU)にて研究の傍らMSU学部レベルの授業を担当、2009年5月に博士号を取得。翻訳書籍に、「24時間全部幸福にしよう」、「今日を始める160の名言」、「組織を救うモティベイター・マネジメント」、「マイ・ドリーム- バラク・オバマ自伝」がある。アメリカサッカープロリーグ審判員、救急救命士資格保持。

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