INTERPRETATION

第5回 家周りの単語

木内 裕也

Bazinga!

日本では学ぶのに、なかなか英語圏では使わない単語があるのと同時に、日本では学ばないのに、アメリカに住んでいると当たり前のように使われる単語があります。最近特に感じるのは、家周りの単語です。1月に一軒家に引越し、庭や家の手入れなどをしているのと、DoorやWindow、Ceilingと言った単語はもちろん学校で学びますが、意外と多くの単語を学校では学んでいないことに気づかされます。

例えばGrub。カブトムシなどの幼虫です。CaterpillarやWormは単語の試験に出ますが、Grubはなかなか習わないのではないでしょうか? しかし、Grubがたくさんいると、どんなに芝に水をあげても、うまく芝が育ちません。ホームセンターには、Grubを除去するための薬剤が売られています。

Roofは知っていても、Eavestroughを知らないこともあるでしょう。日本語では単に雨どいのことです。どの家にもあるでしょう。雨どいで水を集め、それを垂直に作られたパイプで地面に落としますが、そこはDrainpipeやDownpipeと呼ばれます。よく考えれば当たり前の表現・単語ですが、意外と知らないもの。また、小さな板を重ねて作る屋根はShingleと呼ばれます。新しい屋根という意味でNew roofとも言いますが、Shingleを取り替えないといけない、と言う風にも言います。

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木内 裕也

フリーランス会議・放送通訳者。長野オリンピックでの語学ボランティア経験をきっかけに通訳者を目指す。大学2年次に同時通訳デビュー、卒業後はフリーランス会議・放送通訳者として活躍。上智大学にて通訳講座の教鞭を執った後、ミシガン州立大学(MSU)にて研究の傍らMSU学部レベルの授業を担当、2009年5月に博士号を取得。翻訳書籍に、「24時間全部幸福にしよう」、「今日を始める160の名言」、「組織を救うモティベイター・マネジメント」、「マイ・ドリーム- バラク・オバマ自伝」がある。アメリカサッカープロリーグ審判員、救急救命士資格保持。

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