第18回 Americanization & Globalization
最高気温が10度に達しないこともあるミシガンからです。最低気温はまだ氷点下にこそなっていませんが、1度や2度の日もあります。今週は少し暖かいようですが、1ヶ月もすれば、朝目を覚ますと氷点下、ということもあるでしょう。
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今週はAnti-Americanismをベースにグローバル化を考えてみます。Anti-Americanismとは反米感情。なぜこのような感情が起こるのかを考察することで、どのようなグローバル化が一般に望ましいとされているのか、考えてみます。
Anti-Americanismにはいくつかのケースがあります。1つ目は経済的なもの。アメリカの経済が非常に強力であるために他国はその影響を受けるばかりで、不平等だという考えです。日本の1990年代はLost Decadeと呼ばれますが、1980年代は、経済的要因による反日感情がアメリカで非常に強くありました。これは日本の経済が好調で、例えばマンハッタンの一等地に日本企業が土地を買ったり、有名な画家の絵画を入札したり、もしくは日本の自動車産業がアメリカの自動車産業を圧迫したりするという、経済的なものです。
次に考えられるのが、政治的なもの。これはしばしば軍力と関係があります。例えば、アメリカが中東で行う戦闘活動が反米感情を引き起こしていることは、疑いの余地がないでしょう。
しかし文化的な要因もあります。例えば非常に急速なグローバル化によって、2週間前に言及したJose Boveのようなケースが生まれます。突然大きなグローバル化の波に飲み込まれると、これまでの生活が脅かされ、抵抗したくなるのは理解できます。例えば海外のスーパーマーケット大手が日本市場に参入したとき、多くの消費者は戸惑いました。
また、一方的なグローバル化で、受け入れ側の文化に適応する意志のないグローバル化も、抵抗を受けます。例えばマクドナルドが照り焼き風味のハンバーガーを販売しなかったり、アメリカと同じサイズの飲み物だけをサービスしたりすれば、それはビジネスに失敗するだけではなく、企業が「ただアメリカの商品を日本に持ち込むだけの企業」と見られてしまいます。地元への適応も非常に重要です。
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