INTERPRETATION

第6回 Youth Culture

木内 裕也

American Culture and Globalization

今週のテーマはYouth Cultureです。来週以降も、少しYouth Cultureについて考えてみたいと思います。その理由はいくつかあります。

▶ 第6回のレクチャーはこちらにアクセスしてください。

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1つ目として、Youth(若者)の持つ経済的な重要性です。アメリカで1950年台以降、若者の経済力が増し、親に依存する存在だけではなく、消費者として独立したカテゴリーとしてみなされるようになりました。その結果、1960年代などは、20歳に満たない若者の文化が発達し、経済消費活動も積極的に行われました。その傾向は、今でも維持されるだけではなく、強くなっています。技術革新によって若者の重要性は増し、そして若者文化は世界的にもつながっています。たとえば、日本の若者の文化とヨーロッパやアメリカの若者文化に大きな共通点があることも、特徴の1つです。
若者文化を理解することの重要性は、それだけではありません。往々にして、「いまどきの若者は」と若者の文化や価値観を否定する傾向にあるのはどこの国でも一緒。しかしその様に否定的な態度で若者文化を見つめることは、必ずしも適切ではありません。「若者は何もわかっていない」「若者の言うことなど、経験がないのだから、注意を払う必要は無い」という考えの影響で、価値ある文化を理解できずにいる可能性もあります。そして、一般的に「社会問題」とされる若者文化(1990年代のヒップホップ文化のように)を不要に悪者扱いしてしまうこともあるでしょう。
今週のレクチャーでは、その様な若者文化に焦点を当てています。Chip Walkerという人がYouth Cultureにいくつかの大きな変化が訪れていると話をしました。その内容を紹介します。変化の内容は6つ。それぞれをレクチャーでは紹介しています。
レクチャーで紹介する6つの内容を考えていただいて、皆さんのリアクションはいかがでしょうか? Walker氏は基本的にアメリカの若者文化を考えていましたが、日本の若者文化との共通要素はあると思いますか? もちろん普遍化することは難しいですが、ある程度の共通項もみつかるのではないでしょうか? 次回はDon Tapscottという人の理論をご紹介します。Walker氏との違いも存在します。類似点や相違点に気をつけて、次回のレクチャーを聞いていただくといいでしょう。

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木内 裕也

フリーランス会議・放送通訳者。長野オリンピックでの語学ボランティア経験をきっかけに通訳者を目指す。大学2年次に同時通訳デビュー、卒業後はフリーランス会議・放送通訳者として活躍。上智大学にて通訳講座の教鞭を執った後、ミシガン州立大学(MSU)にて研究の傍らMSU学部レベルの授業を担当、2009年5月に博士号を取得。翻訳書籍に、「24時間全部幸福にしよう」、「今日を始める160の名言」、「組織を救うモティベイター・マネジメント」、「マイ・ドリーム- バラク・オバマ自伝」がある。アメリカサッカープロリーグ審判員、救急救命士資格保持。

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