INTERPRETATION

Lecture 1 解説

木内 裕也

American Culture and Globalization

 American Culture and Globalizationレクチャーシリーズの第1回目にようこそ。このレクチャーの目玉は音声教材ですが、それぞれのレクチャーの重要な点をいくつかまとめて、講義ファイルのアップロードと同時にご紹介していきます。

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▶ 第1回目のレクチャーはこちらにアクセスしてください。

 このレクチャーシリーズは、日本にいながらアメリカの大学の授業と似た経験をすることができるのが特徴です。しかもただ通常の大学の講義をオンラインで視聴するというのではなく、英語学習者向けに内容を適切に調整したオリジナルの講義であるというのも大切な点です。講義の中でも触れていますが、MITなど一流大学は一般向けに大学の講義をオンラインで公開しています。しかしその内容は時に専門的であったり、英語があまりに難しかったりして、なかなか学習教材には向きません。今回のレクチャーシリーズは、アメリカの大学で教えている私が、一般教養の授業を特別編集してお送りします。知的な刺激と、英語力アップに役立つ要素を入れながら、1回15分という短い時間で様々な情報をお伝えします。

 毎回の解説でお伝えするのは、その講義の内容であったり、講義で使われている英語であったりします。オンラインで講義を聞く前にこの解説文を読んでもいいですし、講義の後に読んでもいいでしょう。肩肘を張らずに、気軽に読んで、聞いていただければ幸いです。

 例えば次回の講義ではSocial Locationという概念を紹介します。もちろん講義の中でも解説をしますが、この解説文の中でもより深い理解ができるような説明をします。また、今回のレクチャーでも、いくつか英語学習の鍵となる部分があるでしょう。例えば1つ目の目的を説明するなかで、It enabled students to understand how American culture and non-American cultures interacted with each other.という文章が出てきます。無生物主語は英語の特徴でもありますが、どうしても日本人はStudents were able to understand…といいがちでしょう。このような文章のスタイルは非常に英語に特徴的です。

 または、その次のセクションで私はI hear you.と言っています。「あなたの言っていることが分かります」という意味ですが、I understand.やI agree with you.とは意味が違います。I hear you.というのは、あなたの言いたいことはわかるけど、私の考えは違う、という意識が背景にあるのです。ですから、私は「皆さんがビジネス英語だけ知りたいと言うのは分かるけど、実際には学術的な英語も必要なんです」と言っているのですね。

 さて、講義の本番は来週からです。2週間後のアップを楽しみにしていてください。

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記事を書いた人

木内 裕也

フリーランス会議・放送通訳者。長野オリンピックでの語学ボランティア経験をきっかけに通訳者を目指す。大学2年次に同時通訳デビュー、卒業後はフリーランス会議・放送通訳者として活躍。上智大学にて通訳講座の教鞭を執った後、ミシガン州立大学(MSU)にて研究の傍らMSU学部レベルの授業を担当、2009年5月に博士号を取得。翻訳書籍に、「24時間全部幸福にしよう」、「今日を始める160の名言」、「組織を救うモティベイター・マネジメント」、「マイ・ドリーム- バラク・オバマ自伝」がある。アメリカサッカープロリーグ審判員、救急救命士資格保持。

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