第56回 プレゼン中の右手は過去、左手は未来!
皆様、こんにちは。
いつもブログを読んでくださってありがとうございます。
8月4日に開催した初英語コンベンションは160名の方にご参加いただき、大好評のうちに終了しました。
他の6名の先生方のすばらしいプレゼンテーションからも沢山学び、同通パフォーマンスもテレビカメラにおさめていただき、今はほっとしています。
ご参加いただいた方々本当にありがとうございました。
来年はさらにパワーアップして開催予定ですので、どうぞお楽しみに。
そして、講談社より新刊が発売となります!!
こちらは私が20年近くで踏んだ5000以上の通訳現場での経験から、厳選した絶対押さえるべきビジネスフレーズ643を脳にやきつくようなストーリーを使って教えていくというこれまでにないビジネス英語読本です。
さらにそのストーリーも海外とのビジネスでよくあるパターンをもとにしていますので、どういう落とし穴を避けたら良いかも学べてしまい、まさにグローバル人材になるための役立つ本にもなっています。
既にアマゾンでは予約受付開始してますので、ビジネス英語を今年こそと思っている方はご予約ください。
今後も皆様に役に立つ本を企画しておりますので、どうぞお楽しみに。
そして、こういう本があったらいいのにという希望があれば@interpreteryayoまでツイートください。
前回は英語のプレゼンテーションの基本は男性ホルモンの出やすい仁王立ちが基本だとお伝えしました。
さて、今回は手の使い方を考えてみたいと思います。
手はどう動いていたかしらと忘れてしまった方はもう一度下記のリンクから確認くださいね。
Global Audition:
http://talentsearch.ted.com/video/Yayoi-Oguma-Behind-the-scenes-o;TEDTokyo
TEDx東京:
http://www.youtube.com/watch?v=P-ggxpMY9q0&feature=player_embedded
どうぞ間違え探しのように二つのプレゼンの手の違いを書き出してみてください。
どれぐらい違いを見つけられましたか?
皆さんはどちらが効果的だと思いましたか?
そして、どうしてそう思いましたか?
では皆様の分析と私の分析を比較してみましょう。
Global Auditionの時には、手がぶらぶらしていて、その後、耳に手を当てたのは片手で右手です。以降はずっと左手を使って話しています。Allと聴衆全員をさす時に左手を前に出しています。全体としては、動きが明確ではありません。そしてクリッカーを持っている手が左手です。
TEDx東京の時には、Global Auditionの時とは逆にクリッカーを持っているのは右手です。耳に手を当てる時は両手になっています。そして本を読むジェスチャーやメモととるジェスチャーも入っています。最後のstand in their shoes and you will where they are coming fromのところでは右手を前に出して靴をはくジェスチャー、どこから来たのかというを示すように手を動かしています。
皆さんの指摘も同じ内容でしたでしょうか?
この比較するという作業は、微妙な差を違いを見つけるのにとっても重要です。Devils live in detailという英語の表現もありますが、その差が雲泥の結果の差を生むからです。
自分のシャドーイングとオリジナルの英語を比較する時でも、自分の訳語と他の人の訳語を比較する時でも、この違いを聞き分けられる、見分けられるように細かいところにも注意を払えるようになると、自分の良いところ、改善点が明確になり、変に卑屈になることも、逆に自信過剰になることも防ぎかつ、自分をさらに向上させるために必要が学習プログラムもピンポイントで作っていけます。
さぁ、それでは説明していきましょう。
まず右手と左手には異なる役割があります。
その説明をする前に、皆様、時間の線(time line)を書くとしたらば、どう紙に書きますか?
過去Past —————————————->未来 Future
と、左に過去、右に未来を書きますよね?
これを聴衆の視点から登壇者を見ると、登壇者の右手が過去、そして左手が未来になる。
ですから、ジェスチャーもそれにあわせていくと聴衆側から見た時に理解しやすいということになります。
ですから、過去について触れる時には右手、未来について語るときには左手、を使うと聴衆が直感的に理解しやすいということなのです。
TEDx東京ではクリッカーを持つ手を未来(左手)から過去(右手)に変えています。左手を自由に使えるので、より全体の話が肯定的になりや
すいのです。
ということでここまででプレゼンテーションする時のコツについて話してきました。
今回も最後まで読んでくださってありがとうございました。