第51回 トラウマの背後にあるGiftを見つける!
皆様、こんにちは。
皆様はいかがお過ごしですか?
ボキャビルワークショップもいよいよ今週末となりました。
今からでも参加可能ですので、もっと思いっきり飛躍したい方、是非いらしてください!
http://eventregist.com/e/ogumayayoiworkshop0421
さて、前回はトラウマを克服するためのステップ3、無我夢中になれるcompellingな目標を設定することを伝えました。
無我夢中になれる目標設定できましたか?
今回は、half cup fullと捉えられるようにする最後の手順です。
ある意味ステップ3は、無我夢中になる目標で、自分の意識を良い方向に向けるdistractionに近いのです。
それでも、過去の記憶は夜一人でいる時間にふっと思い出してしまったり、あるいは辛い状況に似た何かを見る事で思い出してしまうものです。
この辛い経験は脳の中でも危険をさけるために、かなり奥の方に刻まれてしまっているので、なかなか忘れるのも難しいという事実もあります。
これは私たちの脳の根底には、は虫類脳(reptile brain)があり、生存本能(survival instinct)からより深く刻まれてしまうのだそうです。この部分を詳しく知りたい方はリック・ハンソン著の「ブッダの脳」を読んでください。
催眠療法などを使って、自分が望んでいたような記憶に書き換えることもできますが、どうしても嫌だった出来事を思い出す必要もあり、専門家の力を借りないとやりにくいというところもありますので、もう少しやりやすい方法を共有したいと思います。
それは客観的にその出来事を見直して、何をそのおかげで学んだ、あるいは得る事ができたかを考えることです。
例えば、私自身はずっと海外で生活することに憧れていました。留学先から合格通知が届いた時にはすでに英会話講師になってしまっていたのと、留学資金が足りずに行けなかっただけでなく、その後の海外生活が実現しそうな目前でその道がたたれるという悔しい出来事が何度もありました。
そしてふっと気づいたのが、実は海外に住む事なく英語ができるようになったことで、自分だからこそ伝えられる英語学習の情報があるのだ、ということでした。
つまり辛い体験には何か自分を強くしてくれる贈り物(gift)が隠れていると考えるということです。
これも私が発見したことでもなく、沢山の本で書かれていることですが、私自身この考え方を当てはめて考えることで以前よりも早くトラウマも克服して前進できるようになりました。
実践するといっても、もちろん辛さが減るというわけではなりませんが、明らかに痛みを感じて意気消沈している時間は短縮できたように思います。
というのも、何か辛いことを言われたとしましょう。以前だったら、「なんであの人はこんなことを私に言うの?」ということにとらわれて、ずっと落ち込んでいました。そこで、この「ここなら何が学べるのか」を自問するのです。そうすると、すぐにその問いの答えが見つかるわけではなりませんが、言ってくれた人の立場にたって自分を客観的に見ることで、「私に○○を気づけよ」と言ってくれていたんだと謎解きのようにその人の意図を見つけることができるのです。
Putting yourself into their shoes.–相手の靴をはくという表現が英語でもありますが、これがまさに相手の立場にたつということですね。
この気づきこそが人生の最高の宝ではないでしょうか?
人は皆、死に向かって生きています。
他界する時に、お気に入りの服も鞄も貯金も持っていくことはできませんが、自分が学んだことだけは延々に自分のものです。
ということで、かなり時間をかけてトラウマの克服法を書いて来ました。
皆様の英語学習中の苦しみ、通訳練習中の悔しさ、その他いろんな日々の辛い出来事に役立てていただければ幸いです。
次回からは皆様のお役に立てる内容を書いていきたいと思います。
どうぞ楽しみに。
今回も最後まで読んでくださってありがとうございました。