ENGLISH LEARNING

第44回 チャンスを掴み、前のめりで準備!

小熊弥生

世界衝撃TOEIC攻略法

皆様、こんにちは。

もうコートが手放せない時期になりましたね。いかがお過ごしでしょうか?

12月9日(日)TEDeeで基調講演をさせていただきました。

レアジョブオフィスとのコラボレーションということもあり、スカイプでの基調講演という初挑戦の試みでした。

なかなか聴衆の顔が見えにくい、自分の声が早く話すと途切れて聞きにくくなるなど普段の講演との違いにちょっと戸惑いましたが、いろいろ学べる良い機会になりました!

題目はビジネス英語についてだったのですが、通訳としていつも肌で感じている体験からお話しさせていただきましたので、きっと皆さんに参考になったのではないかと思っています。もしそうであれば嬉しく思います。

前回は目標にあった戦略をしっかりたてる重要性とコツについて、詳しく話をしました。

今回はタイミングについて話してみたいと思います。

なんでタイミングについて話すかと言うと、あるイベントのお手伝いをさせていただいた後に名刺が送られてきました。

もちろんこれから名刺として使うこともできますが、本来はそのイベントで使うべきものだったものです。

と、それを見てタイミングの重要さを実感したのです。

夏のホッカイロ、冬のかき氷みたいな感じと言えば伝わりますか?

満腹の時にステーキをごちそうしてもらう、既にソファがあるのに、二つ目のソファをプレゼントしてもらう。

これは嬉しいですか?

どちらかと言うと迷惑に近くないですか?

ということで、タイミング良く行動することはとっても重要です。

英語を使って成功をつかむという意味でも、通訳で成功するという意味でも、学んだ英語をどんどん上達させていく意味でもとっても重要です。

既に一人で十分通訳できる仕事で、一人目が見つかっているのに二人目が見つかってもしょうがないですよね。

何が言いたいかと言うと、何か新しいチャンスが来た時にはすぐに行動しましょう!ということです。

今はまだ初心者だからこれは無理とか、お金がないからできないとか、まだもうちょっと準備が足りないから今回はやめようという発想はもったいないし、大切なタイミングを外すということになります。

これまでで私の上手くいったケースは本の出版、通訳デビュー、TEDx東京の登壇、医学シンポジウムでの同通など、そのほとんどがまだ早いかもという時期でした。

でも、チャンスが先に来ちゃったわけですね。

そしてどうやらチャンスは自分ではまだもう少し時間が欲しいなぁと思うようなちょっと時期早尚という時に来ることが多いように思うのです。

どうですか?皆さんにも心当りはありますか?

もし自分の今の目の前に何かそういうチャンスがあったら、どうぞどうぞ勇気を出して、つかんでください。

そしてここからが大切です。

自分ではまだ早いと思ってるぐらいですから、本気の入念な準備をしなければ自分が飛躍するチャンスが致命的な怪我を負う痛い経験になってしまいます。

入念な準備とは、経験者を見つけて、しっかり聞き取り調査をして、どうやってそのチャンスを上手くいかしたのかを理解しましょう。

誰かの成功は必ず再現可能です。

想像してみてください。

クリスマスケーキをレシピ無しで作るとしたら一回で上手く作れますか?

でも、誰かがレシピを教えてくれたら、一回で成功するチャンスが上がりませんか?

それは通訳でも、英語でプレゼンする時でも、交渉する時でも、外国人を招いてパーティーをする時でも、外国人を接待する時でも同じです。

必ず探せば経験者は見つかりますから、相手に質問をしていきましょう。

ただ質問しても表面的な答えしか返ってこないでしょうから、まずは自分ではこうしたらいいのではないかと思っている準備方法を伝えて、それで良いと思うかと聞いてみる。あるいは、もし相手が時間を作ってくれそうならば、お昼でも夕食でもゆっくり時間をとってもらい話しを聞きましょう。

その相手から言われたことは全てやりましょう。

中途半端な準備は怪我のもとです。

時間が無い、足りないのであれば、睡眠やテレビを見る時間、他の仕事を削るなどして時間を作りましょう。

これだと思った時にはしっかり優先順位を決めて、チャンスを成功させることに集中しましょう。

丁寧に準備したら、きっときっと何か自分が誇れる結果がついてくると思います。

もし失敗に終わる事があっても、何か学びがあったはずです。

その学びは死んだ後でも自分に残る宝ものです。

そしてその学びがあればまた自分を研鑽して、挑戦することができます。

失敗はあきらめた時におきるものです。

あきらめずにできるまでやれば、それは成功です。

私自身もTED2013に登壇することはできませんでした。

それでも、述べ5000人近くの方に私のTED Audition Talkを見てもらうことができました。

いろんな通訳のお仕事もこのおかげでつながりました。

TEDeeでも基調講演させていただけることになりました。

通訳する側では知り得なかった、登壇側の学びも立ち方、話し方、手の使い方、心の整え方など沢山学ぶことができました。

これは昨年の今頃、登壇するという夢を描いて、そして目の前にチャンスが来た時、仕事の山があり、時間もない、準備も不十分、それでも、睡眠時間を削って準備したその成果が登壇という私にとっての成功体験でした。

どうぞこれを読んでくださった皆様、自分の目の前にあるちょっと今は無理と思ってしまったチャンスを欲張って、わしづかみにして挑戦してください。

挑戦した後の報告を待っております!

今回も最後まで読んでくださってありがとうございました。

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記事を書いた人

小熊弥生

同時通訳者。ビジネスシーンを中心に活躍し、数百億円規模の商談に多数関わってきた。アンソニー・ロビンズ(世界的ベストセラー作家)やノーベル物理学賞受賞者の来日講演、F1ドライバー(ヤルノ・トゥルーリー)の取材、アメリカ最大のプロレス団体WWEの来日記者会見など、数々のイベントでも通訳をつとめる。 短大入学時点では、英語力は平均以下だった(英検四級、TOEIC280点)。それが独自の勉強法を駆使した結果、3年後には通訳デビューを果たす。フジテレビ番組『世界衝撃映像社』に、「通訳」としてレギュラー出演。

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