ENGLISH LEARNING

第37回 リスニング力をぐーんとアップさせる方法!

小熊弥生

世界衝撃TOEIC攻略法

皆様、こんにちは。

今回もお知らせからです。

TOEICスコア、英語実践力もどーんとアップするセミナーを池袋カルチャーセンターで企画いただきました。今まで詳しく話してこなかったTOEIC攻略法&すぐスコアアップと実践に効く勉強法もお伝えします!9月30日(日)午後です。是非ご参加ください!

http://cul.7cn.co.jp/programs/program_616630.html

前回のブログでは、スピーキング力はシミュレーション力&実行力で決まるというお話をしました。

今回は、また目的別英語勉強法に戻って、リスニング力のお話をしていきたいと思うのですが、どんな勉強法も、メンタルが整わないとうまく行かないことに気づいたこともあって、まずどうしたら効果的に勉強できるメンタルに自分を整えられるかについてお話しし、その後にリスニングについてお話をしたいと思います。

よくこういう相談を受けます。

「単語が覚えられません。」

「言葉は聞き取れるのですが、意味が分かりません。」

「言葉が出てこず、しゃべれません。」

ここまでは事実を表現しているだけなので問題ないのですが、常にできないことにフォーカスをしてしまうような言葉づかいをしないようにしましょう。

例えば、

「単語を覚えるのが苦手」

「意味がさっぱりわからない」

「全然しゃべれない」

こんな風にいつも周りの人、相談相手、或いは心の中で言ってないですか?

そうしてしまったら、それが現実になってしまいます。

趣味でアドベンチャーレースに参加していた時のことです。

とても傾斜が激しく、マウンテンバイクではとても降りられないと思っていた山道で、仲間が「大丈夫、大丈夫、できるよ」と叫びながら先に降りてくれました。

私も無事ちゃんと降りられたのです。

なぜか?

「大丈夫」と言ってもらったおかげで、自分もできるイメージができた。

先に降りてくれたおかげで、どこを経路にして降りたらいいのかもわかったからです。

逆に、ロッククライミングに挑戦した時に、「絶対無理」と言われたことがありました。

その瞬間、全身から力が抜けて全く上れなかったこともあります。

この後者の状態が、皆さんが「できない」を連発してしまうことによって自分で引き起こしてしまう負の循環です。

できない事実を伝えるだけであればいいですが、その後の質問は、

「どうしたらもっとより良く単語が覚えられますか?」

「どうしたらもっとより意味がわかるようになりますか?」

「どうしたらすっと言葉が出てくるようになりますか?」

という質問に変えてみましょう。

「覚えられない」と10回言ってから、abreastの単語を覚えてみましょう。

「覚えられる」と10回言ってから、depriveの単語を覚えてみましょう。

どうですか?

差を感じることはできますか?

自己暗示はリスニングでも、とても重要なことです。

是非、「わかる」と10回言ってから聞いてみてください。

その差にきっと驚かれると思います。

さてリスニング力をあげるためには、まずリスニングに必要な要素を理解しましょう。

1. 内容がわかっている(背景知識)

2. 言葉がわかっている(語彙)

3. 音と意味がリンクできる(発音)

4. 早さに慣れている(音の省略)

次に自分のリスニング力の現状をしっかり分析しましょう。

分析するために、まず自分が聞き取れるようになりたい教材を用意しましょう。

そして1パラグラフで良いのでディクテーションをします。

3文程度でも傾向は把握できます。

そして聞き取れなかった部分を見ていきましょう。

内容を知らないから聞き取れませんでしたか?例えば、シリアの問題であれば、バシャール・アル・アサド大統領の名前など固有名詞や専門用語が聞き取れなければ背景知識の問題です。

知らない単語がごそっと聞こえないのは語彙不足。単語力をつけましょう。

テーマは英語でtheme、シームに近い音になりますね。といった英単語は知ってるけれど発音と意味がリンクできてないのは3が問題となります。

ofやisなど「f」「s」とわずかな子音になってしまうために聞き取れないのは3が原因です。パブリックスピーキングはゆっくり話しているのでそんなに問題にならないですが、映画やドラマをみたい人にとっては大きな課題ですね。

1は日本語で構いませんので、どんどん背景知識をつけていきましょう。本を読んだり、ネットで調べることで解消できます。

2は語彙を増やすことが重要ですから、多読して類義語辞典や英英辞典で調べるとぐーんと語彙を増やすことができます。

3.はTEDなどスクリプトのある教材を使って、文字を見ながら、シャドーイングしましょう。見ながら意味がすらすら入ってくるようになったら、最初は見ないでシャドーイングし、その後でよく意味がわからなかったところをスクリプトで確認しましょう。

4.上記のTEDの中でも早めの教材を同じようにシャドーイング、そしてすぐ改善したいという意欲の高い方は、早くて聞き取れなかったところだけディクテーションすることをお勧めいたします。

今回はできるようになるためのメンタルの整え方、自分のリスニング力を的確に分析し、改善する方法をお伝えしました。

いかがでしたか?

次回は賢い発音の改善の仕方をお伝えします。

お楽しみに。

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記事を書いた人

小熊弥生

同時通訳者。ビジネスシーンを中心に活躍し、数百億円規模の商談に多数関わってきた。アンソニー・ロビンズ(世界的ベストセラー作家)やノーベル物理学賞受賞者の来日講演、F1ドライバー(ヤルノ・トゥルーリー)の取材、アメリカ最大のプロレス団体WWEの来日記者会見など、数々のイベントでも通訳をつとめる。 短大入学時点では、英語力は平均以下だった(英検四級、TOEIC280点)。それが独自の勉強法を駆使した結果、3年後には通訳デビューを果たす。フジテレビ番組『世界衝撃映像社』に、「通訳」としてレギュラー出演。

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