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第35回 勇気と失敗こそ成功のもと!

小熊弥生

世界衝撃TOEIC攻略法

皆様、こんにちは。

いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。

前回はsmall talks bring big talksと題しまして雑談のコツについて詳しくお話しました。

さて後日談ですが、無事John前田さんの通訳を終えることができました!ツイートでも伝えましたが、目標達成のおかげで次の課題も沢山発見することができました。

実は、結局用意した質問はほとんど聞くことはできませんでしたが、どうして世界屈指の美大の学長になることができたのか?ということについてこんな答えをいただきました。

「Being at the right place at the right time.」

正しい時に正しい場所にいた、と。

要は「運が良かったんだよ」という謙虚な姿勢で言ってくれたんですね。

その後に、こんな話もしてくださいました。

「僕がまだ日本に住んでいた時に、カルフォルニアの芸術界では大変有名な先生がいたんだ。その頃、僕は日本に妻と住んでいて、アートを勉強してたんだけど、その先生が夜中の2時とかにしょっちゅう電話してくる。そして「きみ、中国のことはどう思う?」とか聞いてくる。「夜中だし、そんなことは僕にはわかりません」って思ったんだけど、先生がある日教えてくれたんだ。妻が5人目の子供を出産した後、癌にかかり亡くなったと。明日はどうなるかわからないんだよ、だから、今日が最後の一日だと思って生きるんだ」と。毎日そんな風には生きられないけれど、でも、時々でもできたらそれでも凄いよね」

「Live as if there is no tomorrow」

というメッセージをもらったのです。

結果、本当にこのsmall talkがbig talkに繋がったのです。

ジョン前田さんは、ツイッターでは298,812名のフォロワーがいらっしゃるのですが、なんと私のTEDオーディションの動画をツイートしてくださったんです。そして私のツイッターのフォローまでしてくださいました。

Viral videoという言葉は聞いたことがありますか?

これはウィルスの伝染のようにビデオがどんどん口コミで広がり閲覧されることを意味します。

もし私のオーディションの動画がViral videoになったら凄いですよね?

そして、このviralになる動画は必ずジョン前田さんのようなオピニオンリーダーのような沢山のフォロワーがいる方がその存在に気づき、勧めることで火が付き広がっていくことがほとんどなのです。

詳しくはYou tubeで動画を見る事を仕事としているKevin AlloccaさんのTED Talkを見てください。

http://www.ted.com/talks/lang/en/kevin_allocca_why_videos_go_viral.html

ということで、私にとってみれば、TEDオーディションに受かり、来年2月にロングビーチで話せることが最終目標(Ultimate Goal)ですから、素晴らしいBig talkの第一歩に繋がったのです。

ということで、是非、皆さんも雑談を軽視することなく、sum up the courage and initiate a conversation!勇気を出して話してみてくださいね。

と言っても、なかなか勇気もでないし、せっかく出しても失敗してしまいましたという方も少なくないと思います。

実際、私も未だに勇気が出し切れない時もありますから。

ということで、今回はこの勇気を出す方法と失敗についてお話していきましょう。

さて、勇気を出すということですが、勇気を出すぞと思うだけではなかなか一歩が踏み出せないことも多いですよね。

実は、私自身もそうです。

私の本やブログやツイートやフェースブックをみてくださっている方は、いつも積極的で前向きで失敗なんて「私とは違ってないんだろう」と思われているかもしれません。

最近、そういう風に見えるという声を数名の方からいただいた経緯もあるので、そう言ってるんですが…。

でも、全くそんなことはないのです。

実際、 TEDx東京のリセプションは素晴らしい方が沢山いることに圧倒され、緊張しすぎて30分で退席しました。

これも、自分の課題なので、また克服したら皆様にノウハウを共有しますね。(笑)

ジョン前田さんについてもアシスタントの方だけにお礼を言った後、通訳仲間がせっかくだから本人に挨拶しようと提案してくれたのです。

通訳仲間が背中を押してくれたわけです。

こういうのを「透明のチャンスの神様」と個人的に呼んでいます。

透明というのはその瞬間はどれぐらいチャンスが大きいのかわからないのからです。

この神様は前髪しかないですから、しっかり素早くつかみましょう。

通り過ぎた後では後ろに髪がないですから、つかめませんからね。

「ここに何しにきたのって思われても、挨拶しにいったら、自分にとっても良い記念だし、本にサインしてもらおう」って言い訳を作れたんです。

たぶんこの言い訳を作る、自分の行動を正当化することが勇気なんじゃないかなって思います。

後は、20秒の勇気で将来が開ける可能性があるなら、やってみようって思う事だと思います。

Give it a try!

この勇気を持つ気持ちはモチベーションに関係しています。

マスターマップでも話していますが、人間のモチベーションはdesperationとinspirationというたった二つの要素でスイッチが入ります。

ですから、20秒の勇気で何が得られるかを想像して、勇気を振り絞るというのも良い方法ですよ。

具体的には自分に対してWhat if I give it a try now, what would I get?(もしやってみたら、何が得られるのか?)と自問自答するということです。

もちろんその逆もそうですね。

もしそこで勇気を出さなかったから、一生どんなに頑張ってもジョン前田さんに会える可能性は低くなるんだと思えますからね。

日本からメールでお願いして会おうとしても、忙しい方で理由がないと会えないでしょうから。

では、失敗ということについて今度は考えていきましょう。

怖いですよね、失敗。

私も怖いです。

TEDのオーディション中にもし頭が真っ白になってしまったら?

発音を間違えてしまったら?

舞台の上でつまずいて転んでしまったら?

リスク回避型の人だったら、沢山想定できる最悪のケースがいっぱいあるでしょう。

で、もしこの失敗が怖いからということで、踏みとどまってしまったとしたら?

失敗をさけるだけの人生を生きたとしたらば?

JK Rowlingがハーバード大学の卒業式の講演で言っていたように、生きる価値もない人生になってしまうかもしれません。

詳しくはこちらを見てください。

Fringe benefits of failure

http://www.youtube.com/watch?v=2AXE3thoNj0

だからといって何も計算も、準備もなく、リスクを取れとはいいませんが、チャンスをつかんで、死ぬ気で準備して取り組んだからうまく行きそうな気がしませんか?

1回目は失敗かもしれません。

100回かもしれません。

でも、もし101回で成功できたら、どうでしょう?

感動しませんか?

運動会とか発表会とか受験とか恋愛とか部活とかプロジェクトで無我夢中で頑張った後って凄い感動でしたか?

それが失敗のメリットです。

失敗は古い格言の言う通り、成功のもとなのです。

Failure is a stepping stone to success.

感動の源でもあるのです。

是非、無我夢中に今の目標に取り組んで、Big talkをつかんでください。

次回もお楽しみに。

Written by

記事を書いた人

小熊弥生

同時通訳者。ビジネスシーンを中心に活躍し、数百億円規模の商談に多数関わってきた。アンソニー・ロビンズ(世界的ベストセラー作家)やノーベル物理学賞受賞者の来日講演、F1ドライバー(ヤルノ・トゥルーリー)の取材、アメリカ最大のプロレス団体WWEの来日記者会見など、数々のイベントでも通訳をつとめる。 短大入学時点では、英語力は平均以下だった(英検四級、TOEIC280点)。それが独自の勉強法を駆使した結果、3年後には通訳デビューを果たす。フジテレビ番組『世界衝撃映像社』に、「通訳」としてレギュラー出演。

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