第27回 継続のコツは自分に合った目標・行動計画!
皆様、こんにちは。
前回は、心のブレーキの正体は不安、だからこそ自分はそれを得るにふさわしいと自分の背中を押す=ブレーキを外すということだとお話しました。
そして目標を達成するためには、その目標を既に達成している方から学べば、近道になるとこともお伝えしました。
これがモデリング、ですね。
そして、モデルとなる人が見つからない時には、シミュレーション能力を発揮して、具体的に各ステップ毎に想像して、行動計画を立てましょうとお話してきました。
今回は、三日坊主にならない、一度やっただけで終わらないようにする継続のコツをお伝えしていきます。
継続のコツを理解するためにはまずその原因を理解する必要があります。
なぜ継続できないのか?
自分が三日坊主になった主な理由は二つありました。
1.目標が合っていない
2.行動計画が合っていない
目標が合っていないというのは、例えば、こういうことです。
通訳を目指す前に私は不動産の宅建の資格を取ろうとしたことがあります。
親戚に不動産業をしている人がいたので、そこで働けばという勧めがあったからで、自分が宅建資格をという気持ちが強くあったわけではありませんでした。
資格を取るなら母が授業料を払ってくれるということだったので、お金に困っていた私には好都合でした。
学校に通いましたが、最初の授業から全く理解できず、結局、3日で音を上げました。
宅建を取れば、生活できるという私のニーズを満たすことはできても、やりたいこととは違っていたのです。
当時、不動産には興味はありませんでしたし、お金が稼げても私には不動産業で、お客様にお部屋を案内するような仕事は全く合っていなかったから、続かなかったんだと思います。
要は、自分の人生の目的とは合ってない目標だったということです。
自分の人生の目的と合っていなければ、やりがいを感じることはできませんから、当然、続きません。
この場合の対策は、自己分析をしっかりとして自分が本当にしたいことを満たしてくれる目標を立てるということになります。
私の場合はこの作業が図書館に行って「なりたい」シリーズの本を読むことでした。
本を読みながら、三つの自分の特徴に気づきました。
・人の悩みを聞いてアドバイスするのが好きだ。
・問題の根本原因を考えて解決策を考えるのが好きだ。
・コツコツ勉強するのが好きだ。
一つ目を活かすなら、カウンセラー。
でも、その頃の本に寄るとまだ職業として確立していなくて生計を立てられないように感じました。
二つ目を活かすなら、コンサルタント。
でも、コンサルタントになるためには、高学歴である必要があるように感じました。短大しか卒業してない私にはとても無理だと思いました。
三つ目を活かすなら、通訳。
女性が一人で学歴に関係なくコツコツ頑張れば年収2千万でも稼げる可能性があると解釈できました。
そこで三つ目の通訳を選んだのです。
その当時TOEICは280点でしたが、それでも、目標が自分に合っていたからこそやり抜くことができて、3年半で目標を達成できたのだと思います。
「敵を知り己を知れば百戦錬磨あやうからず。」
ということなのだと思います。
敵がこの場合は目標になりますが、目標を知って、自分を知れば必ず勝てるのだと私は信じています。
皆様はいかがですか?
今目指していることは自分に合っていますか?
もし合っていないと感じるのであれば、どうぞ丁寧に自己分析をしてください。
そして自分の人生の目的、自分の性格、特徴に合った目標を立ててください。
もちろん既に「憧れを拾う」ことでちゃんと自分に合った目標を立てている人であれば、この問題は発生しないと思いますが…。
そしてもう一つの原因、行動計画が合ってないということはこういうことです。
これにもいくつかパターンがあります。
1つ目は、
英会話を学びたいのに、英字新聞を精読しています。
ビジネスで使える英語を学びたいのに、イソップ物語で勉強している。
読解の基礎を学びたいのに、難しすぎる記事に出てくる単語を全部覚えようとする。
というような、目標と行動が合っていない場合です。
この目標と行動が合ってない場合は、頑張っても目標に合ってないので、なかなか目標にたどり着きません。
目標に近づいている、上達していることを感じた時に「やったー、後少し」と思って頑張れるわけですから、当然、それを感じることができないと、ガス欠になり、挫折してしまいます。
目標と行動が合ってない場合は、是非、その目標を達成した方の本を読んだり、話を聞いたりしましょう。
例えば、英会話の基本だったら、一冊目の本でもご紹介した
例えば、ビジネス英語の基本だったら、
P&Gで学んだ世界一わかりやすいビジネス英語がおすすめです。
もちろん、もっと上級者であれば、これらの本は合わないでしょう。
要は常に、自分の行動が目標に合っているのかを考えていけば、こういう問題はなくなるでしょう。
前回お話したモデリングもこの問題の解説の重要な一助になりますね。
もう一つは、耳からの情報の方が理解しやすいのに、本で勉強する。
飽きっぽい性格なのに、いつも同じ教材や勉強法で勉強している。
自分のペースで勉強した方が良いタイプなのに、学校に通っている。
翻訳の方が向いているのに、通訳学校に通っている。
というような自分の性質と行動が合ってない場合です。
これは先ほどの目標と行動の合致でも話した自己分析がとても重要になります。
私の場合のTOEIC500点アップを果たした時の自己分析と学習方法はこういうことです。
自己顕示欲が強く、人に評価されることを強く望んでいる傾向が強い。
自宅で一人で勉強するのではすぐにくじけてしまうだろう。
だったら、お金はないけれどアルバイトをして、学費を稼いで学校に行く方がいいだろう。
そしたら身銭をきることになるから、真剣に学ぶだろうし、学校で評価されるように頑張ろうとするから、学習吸収率はあがるだろう。
体力はある方だし、寝ずに働いても、これならできる!
ということで、3つアルバイトをして、学費をためて学校に行きました。
学校は私には天国のようでした。
単語を学ぶ時には、先生はencouragementと一言いうと、cheer upなど生徒にその類義語を言わせるという授業をしていましたので、自己顕示欲の強い私には「この授業で絶対発言していい格好したい」という動機が働いて、自宅で壁に張り出した同義語毎にグループ化した単語をどんどん砂漠が水を吸うように吸収して覚えることができました。
これが半年てTOEIC500点アップの土台になったことは間違いありません。
本当に私の性質と行動がばっちり合ったからこその達成だったわけです。
ここに継続のコツ、秘訣もあるんですね。
まず通訳になりたい自分の目標と学校で学ぶ英語の基本が合っていたので、目標に近づいていることを感じ、継続するためのエネルギーを充電できました。
そして実際勉強しながら、すぐ成果が授業で感じるような環境を作れたので、日々継続のためのエネルギーを充電できました。
だからこそ宅建も含めたいろんな事で三日坊主だった私でも目標を達成できる継続的な行動を取れたのです。
エネルギーの充電には
・褒められることによって充電
・怒られることによって充電
・上達を感じることによって充電
・メリットを享受することで充電
・ご褒美をもらうことによって充電
などがあります。
是非、皆様にとってのエネルギー充電をじっくり考えてみてください。
それを学習プログラム=行動計画に盛り込めば、もう挫折はなくなります!
それでは今回はじっくりお話できなかった自己分析を次回はお話していきたいと思います。
どうぞお楽しみに。