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第26回 心のブレーキは不安が原因!

小熊弥生

世界衝撃TOEIC攻略法

皆様、こんにちは。

前回は、挫折しないためにはご褒美が必要!をお伝えしました。

今回は心のブレーキの外し方です。

私がここでお伝えする心のブレーキとは、頑張るぞと気合いを入れる=アクセルを踏んでいるのに、先に進むことを阻む車のサイドブレーキのような不安のことを指しています。

昨年目標を立てる際に、通訳に関連する目標を立てる時にはすぐ想像がつき不安はそんなに感じませんでしたが、ベストセラーを出すという目標に対してとっても不安を感じました。

この不安は心のブレーキになってしまいます。

せっかく褒め言葉で燃料補給しても、目標を立てることでナビゲーションを設定しても、再度ブレーキがかかったままでは車はスムーズに走れないですよね。

ということで、今回はこの不安という心のブレーキの外し方をお話していきたいと思います。

心のブレーキにはいくつか原因があります。

・ 自分に許可が出せない。

・ できない自分に直面するのが怖い、あるいは不安。

自分に許可が出せないというのは、謙虚の裏返しであることが多いようです。

私自身も良くありますが、特に「謙虚であれ」と育てられることが多い日本人に良くある状況のように思えます。

英語セッションの時には、「じゃ、部署で一番を目指したら?」とか「ではいっその事、TOEIC満点を目指してみたら?」とか「思いきって外資系に転職とかはどうですか?」と言ってみます。

これは背中を押すということですね。

客観的に見ると次に目指す目標はその辺りかなと思えるのですが、謙虚が邪魔してしまって目標とできないことがあるようです。

この時に役立つ言葉が「じゃ」「いっその事」「思いきって」です。

設定した後も許可が出てないと、「やっぱり」と小さい夢に書き換えてしまうことになりますから、目標を立てた後に、こう考えましょう。

「人間は描ける事は全て実行できるのだ。」

“People only dream about what they are able to do.”

要は描けない夢は実行できない夢なのだそうです。

描けたということは、自分にはそれを達成する能力があるということなのです。

この事実を受け入れることが自分に許可を出すということです。

また人間と犬を一緒にして申し訳ないのですが、ご飯を「待て」と待たせた後に「よし」と言って許可する。それと同じようなことです。

許可は出してみたものの、出来なかったらどうしようと不安になるのも当然です。

そんな時に私がいつもすることは誰かやったことある人はいないかな?

と考えます。

できた人がいればラッキー、すぐその人にアプローチをして、どうやってやったのかを聞きましょう。

ランチ、お茶、夕食をおごっても聞きましょう。

成功は必ずその足跡を残します。

ということは、その方はまさに自分がやるべきことを知っている。成功の法則を知っていると言っても過言ではありません。

英検1級も受かり、通訳検定2級に受かっても、通訳になれないと思い込んでいた私に通訳の仕事の探し方、応募の仕方を教えてくれたのは、同じ英会話学校で非常勤講師をしていた同僚でした。

彼女がジャパンタイムスの月曜版には募集広告があり、応募すれば受かるだろうと言ってくれたのです。

本についても同様です。

本をどうやって出すのかもわからなかったので、このサイトを運営されている工藤社長に「本はどうやって出すんですか」と社長が本を出したタイミングで聞きました。

やり方を聞いてしまったら、後はできるかどうかを考えずにとにかく前のめりで実行していきます。

この時、私が使う手は、既に成功している方がわざわざ教えてくれたことなのだから、実行しなかったら失礼と考えることです。

そうでないと、「私には無理」「まだだ」と先延ばしにしてしまう人も多いように思いますが情報が自分の前にきたのは透明の神様が目の前にきたということですから、すぐ前髪でわしづかみにしましょう。

私はチャンスの神様は透明な上に前髪しかにないと思うのです

後で「あ、あれがチャンスだったんだ」ではもう間に合いません。

時々、先日の通訳の仕事はまだありますかと聞いてくる方がいらっしゃいますが、ほとんどの場合はその時点ではもうありません。

バレンタインのチョコを渡すのに、愛しの彼が通った瞬間にもう渡すしか無いのです。そこで渡さなければ、他の人に先に渡されてしまったり、皆の前で渡すタイミングがなくなってしまうものです。

さて、この上手くいった方から学ぶことをモデリングと呼んでいます。

やったことがある人を探すのは難しいと言う人もいらっしゃいますが、今はインターネットもありますから、実行したことがあるブロガーの方や、本からでも学ぶことはできますから、そんなにハードルは高くないと思います。

もしそれでも、周りにそういう方がいらっしゃらなくても安心してください。

その場合は、自分の想像力を活用してシミュレーションをしてみましょう。

例えば、部内の英語での電話会議を任されるようになるようにという目標だったとしましょう。

英語での電話会議を頭の中で一から想像してみることです。

1. 参加者の確認

2. 議題の確認

3. 進行の確認

4. 実際の議題の審議

5. 課題の確認

6. 次回の会議の設定

だいたいこれぐらいでしょうか?

ここまで想像できればそれぞれ何を勉強したら良いかわかりますよね?

「今どなたか参加されてますか?」

「Who is on the call right now?」

「今日の議題を確認させてください。」

「Let me go over today’s agenda.」

と具体的な台詞が日本語でも英語でも想定できるということになります。

想定できれば準備ができる、実行できるとなります。

何となく、心のブレーキの外し方分かりましたでしょうか?

次回は、三日坊主にならない、一度やっただけで終わらないようにする継続のコツをお伝えしていきます。

Written by

記事を書いた人

小熊弥生

同時通訳者。ビジネスシーンを中心に活躍し、数百億円規模の商談に多数関わってきた。アンソニー・ロビンズ(世界的ベストセラー作家)やノーベル物理学賞受賞者の来日講演、F1ドライバー(ヤルノ・トゥルーリー)の取材、アメリカ最大のプロレス団体WWEの来日記者会見など、数々のイベントでも通訳をつとめる。 短大入学時点では、英語力は平均以下だった(英検四級、TOEIC280点)。それが独自の勉強法を駆使した結果、3年後には通訳デビューを果たす。フジテレビ番組『世界衝撃映像社』に、「通訳」としてレギュラー出演。

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