第12回 発音は形!カタカナもどんどん使えるからとってもお得!
前回、リスニングのコツは、大量の聞き流し、リプロダクション、シャドーイングで基礎を固め、ディクテーションで自分の欠点を明らかにし、その後の対策に役立て、戦略的に勉強することが効果的だとお話しました。
今回は、自分が学んだ英語を相手に分かってもらう上で重要な、発音のコツについてお話していきたいと思います。
発音の重要度については、意見が分かれるところだと思います。
英語を使って仕事をされている方でも、発音をあまり重視してない方もいらっしゃいます。
確かに、正しい場所にアクセントを置き、文脈があれば、多少発音に難があっても、相手が分かってくれることが多いのも事実です。
ですが、私自身は、19歳の頃に一人で行ったアメリカ旅行の出来事から、どれだけ発音が重要であるかを痛感しました。
その頃は、まだ英検も4級しかもっていなくて、英会話のレッスンはとったことはあっても、まだまだペラペラには程遠い状態でした。
挨拶くらいしかできず、「英語が上手だね」と言われるのが、はっきりお世辞とわかる程度でした。
ラスベガスの空港着いて、そこからタクシーでサーカスサーカスというホテルに行きたいということを運転手に説明しようとしたときに、私の発音が悪かったため、理解してもらうまで相当な時間がかかりました。体感的には10分以上でした。
ありとあらゆるパターンでサーカスを表現したような記憶があります。
結局、最後には紙に書いて伝え、運転手の口から出てきた
「Oh, circus!」
という、正しい発音で言われたサーカス、一生忘れないほど耳に焼きついています。
ということで、私がお伝えしたいことは、私たちが日常使うカタカナ英語を見直してみようということです。
ほとんどが外来語で、そのうちの多くが英語でも同じ表現を使うにも関わらず、そのまま日本語の発音だと伝わらないのは、とってももったいないと思いませんか?
ですので、是非、正しい発音を覚えることをトライしてみてください。
この意味は、(何の意味?)
例えば、”th”であれば、舌の先をちょっとだけ前歯の間に入れること。
“W”であれば、スネオ君みたいに口をとがらす。
“L”は、舌の先を前歯の裏に置く。
“R”は、吐きそうな時のように舌をクルッと喉の奥に巻き込む。
という舌の位置、口の形です。
そう、発音は形から入るものなのです。
ここで強調したいのは、ネーティブと全く同じように発音せよ、ということではありません。
上記のように、聞き手がストレスなく聞ける程度の発音のコツを掴んで習得しましょうということです。
やり方は、まずはインターネット上や電子辞書についている単語を聞いて、真似してみる。
これが第一歩です。
実際には、真似してみても舌の位置が違うと、まるで通じないという現状もあるので、是非、舌の位置が書いてあり、CDなどで正確な発音の分かる参考書を入手して、ネーティブや英語が得意な方から学んでください。ICレコーダを持っている方は自分の真似を録音してみると、どれだけ違っているか驚かれるかもしれません。
自分では正しいと思っても、ネーティブの耳には全く違うように聞こえていることもありますから、ここはお金を使うことになっても是非、投資と思ってください。
私も恥ずかしい誤りを沢山してきました。
「ご飯が食べたい」が、「しらみが食べたい」になってしまったり…。Rice→Lice
「今日は選挙です」と言ったつもりが、とてもブログで書けないような言葉になってしまったり…。Election→LがRになってしまった。
私が使った教材は、舌の位置が書いてある”Pronunciation pairs”(Ann Baker、Sharon Goldstein著)です。
私が、某英会話学校の講師をしていた時に使用していたものです。
テープに、Read, LeadやRice, Liceなど、間違えやすい単語が交互に書いてあって、それを聞き取らせる教材でした。
実際、自分が教えながら、とても自分のためにもなったなと思います。
これも、もう一つのポイントです。
“L”と”R”、”M”と”N”、”th”と”s”など、日本人の耳には特に区別しにくく、どちらの単語をだったのかを練習できる教材を一度やっておくと、聞き取りにもプラスになりますね。
ダンスでも、スイムでも同じだと思いますが、やっぱり見てもらうって大切です。指摘 を非難として受け取らずに、できるまで見てくれる先生或いは、友達を見つけるのはいいことだと思います。
ということで、発音のコツは舌の位置をまずは頭で理解、そして実際にやってみる、そしてチェックしてもらうことです。
この発音のコツができるようになると、カタカナ英語もどんどん使える英語になりますので、今知っている単語で、英会話ができるようになって、とってもお得なことだと思いませんか?
是非、やってみてください!
さて、次回は、リーディングの上達のコツについてお話していきたいと思います。
どうぞお楽しみに。